第118話樹君。別館に帰ろう。僕達の教室に! ここは僕達の来る所じゃ無い‼︎

ここは僕達の来る所じゃ無い。宮森香子ちゃんが僕に本館であるここの事について教えてくれると言う。A組から、E組まで、この館にあるのは知ってるわよねから話は始まった。


「始めの頃にテストがあったでしょう。あのテストと運動能力でクラスが決められるのよ。私はC組何だけど、普通のクラスよ。そして、D組はF組、G組、H組のトップから十番までより低い点数で運動能力の無い人よ。E組は更に低く、F組、G組、H組の平均点以下の人よ。逆にB組は点数に優れている者か運動能力が極めて高い人よ。人格もそれなりに品がある人よ。A組に関しては完璧な人よ。優れた点数。運動能力が極めて高い。品格があって、優雅な人。そのどれを取っても素晴らしい人よ。A組はエースとか、エンジェルとか、エレガントとか言われているわ。B組はビューティフルとかベストとか言われてる。C組はカマン。特には無いかな。普通って言われているかな。D組にもなるとダート。ダーティー。ダスト。ディサポイント。つまり、ゴミ扱い。E組なんかもはやエラーとかエンディングになっているわ。そして、余所者のあんたなんかはF組はフールよ。つまり、バカ。G組はゴールデンフールよ。黄金のバカ。H組はハードフール。ハードなバカよ。クラスによってランクがあるの。C組だった子がG組の子と友達になったからD組に落とされちゃったのよ。全く馬鹿みたいな事をしたわ。ランクが違うと扱いも違って来るのよ。だから、私が貴方達と友達だと思われたら困るのよ。人に見られない内に出て行って来れない」


宮森香子ちゃんが言いたい放題言った。


「誰がそんな事決めたのよ。酷いじゃない酷過ぎるじゃない」


渚ちゃんは怒って言った。


「何よ。私が決めた訳じゃ無いわよ。私に言われたって知らないわよ。早く帰んなさいよ」


香子ちゃんは一言残すと、サッと行ってしまった。H組の皆んなは唖然とした。


「樹君を探そう。こんな所にいつまでもいられない」


言って、新葉達は樹君を探し始めた。


「樹君。帰ろう」


言いながら、探す新葉。廊下を曲がるとそこにはいっぱいの生徒達がいた。



完結。

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八色運動会⑹ 木天蓼愛希 @amniimnyann

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