第117話学校の本館に行って見よう⁉︎
新葉は走って行った女の子二人の後を追う。G組で騒ぎになった女の子二人である事は見て取れた。女の子の後を追う女の子。
「ねぇ。待って、待ってよ」
女の子を追う女の子。
「ねぇ。君達どうしたの?⁈」
言って、新葉は女の子二人の足を止めて言った。
「あなた誰。こっちの館で見かけた事無いわね」
その子に逆に聞かれてしまった。
「あっ。僕はH組の林新葉です。君は?」
新葉は自分の名前を名乗った上で改めて女の子に聞いた。
「私はC組の宮森香子よ。この館に来ちゃダメよ! 悪い事言わないから、早くここから出て行った方が良いわよ!」
香子と名乗る子が振り返り気味に新葉に注意する。
「僕は樹君と、ここに来たんだ。樹君を捜さないと。ちょっと、目を離したら、いないんだ。それに女の子泣いてたよね。どうしたの⁇ 気になるよ!」
新葉は聞いた。
「あっ。新葉君。ここにいたんだ。樹君と本館に行っちゃうって、言ってたから、心配になって後を追って来たの」
渚ちゃんが言った。他に大地君と駈君と海咲ちゃんと陽奈ちゃんが着いて来ていた。陽奈ちゃんが大地君の後を追って行ったので、その後を駈君と海咲ちゃんが陽奈ちゃんを止めに行った形となる。
「ここは貴方達の来る所じゃ無いわよ。もし、誰かにこんな所見られたら、今度は私までD組に落とされちゃうわ。だから、早く帰って。あっ。泣いていたって女の子って、元々はC組の子だったのよ。所がG組の子と友達になった物だから、D組に落とされたのよ。貴方達別館の子のせいよ!」
香子と名乗ったその子は強い口調で言った。
「それはどう言う事なの。全然分からないよ?」
新葉は意味も分からず、聞いてみた。
「貴方。本当に何も知らないのね。じゃあ、私が教えてあげるわ。その代わり、この話を聞いたら、直ぐに出て行ってよね。A組から、E組までこの館にあるのは知ってるわよね!」
C組の宮森香子ちゃんは僕にこの本館A組からE組の事に着いて教えてくれると言う。何があるって言うんだ!⁇
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