第115話G組が騒がしい。

H組の友達作りは僕が活躍したとか、活躍して無いとか、もう、どうでも良くて、それよりも皆んなが僕に感謝してくれている事がとても嬉しい。杉浦先生も毎日の様に授業を教えに来てくれているし、H組の仲間は皆んな仲良く過ごしている。全てが順調に行っていた。これで僕の思惑通り、毎日学校に通う。学校で沢山の友達を作ると言う、目的は達成しました。今は毎日毎日楽しく過ごしている。そんなある日の事、


「皆んな、聞いてくれ。今、G組が大変な事になっている見たいだよ。騒がしいんだよ⁉︎」


クラスメートの一人が慌てた様に教室に駆け込んで来た。確かに隣のクラスではざわ付いている様だ。何かあったのだろうと言う事はここにいても分かる位に隣のクラスでは騒いでいる。ざわついている。H組でも何が起きているんだとざわつき始めた。


「「「何だ何だ。G組が何だって⁉︎」」」


身を乗り出し、クラスメート達は駆け込んで来た子に注目する。


「おい。何だって言うんだよ。気になるじゃねーか?⁉︎」


樹君は言うと我慢も出来ず、教室を飛び出して行った。樹君らしいと言えば、樹君らしいがその場で吹っ飛んで行って仕舞うとか有りますでしょうか?


「樹君。ちょっと、待って‼︎」


新葉は飛び出して行った。樹君を追って行ったのだ。新葉の後を大地君も追って行く。心春ちゃんがソワソワしている。


「心春ちゃん。ここで待ってて、結菜ちゃん。海咲ちゃん。心春ちゃんをお願い!」


渚ちゃんはそう言うと、二人の後を追った。隣の教室の前の廊下。人だかりが出来ている。樹君はそこにはいなかった。何処に行ったんだろう。後を追って来たのは樹君を止める為。だが、本人はいない。何があったのか知りたい気持ちもある。大地君と渚ちゃんは僕の側まで来ていた。


「一体、、G組で何があったんですか? 僕達のH組の黒田樹君と言う子はここに来てませんか?」


新葉がG組の子達に聞いて見る。


「C組の女の子が来て、D組の女の子が怒っちゃって、戻って行っちゃったよ。君の言った子かは分からないけど、話を聞くとその子達のいる本館の方へ向かって行っちゃったよ!」


G組の子が教えてくれた。僕と大地君と渚ちゃんは顔を見合わせて、首を縦に振った。

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