第110話朝陽君と友達になった陽翔君宣言。
二人は樹君を家に送った後、解散した。翌朝。学校。教室。
「陽翔君。樹君。朝陽君。昨日は早退に欠席。体大丈夫なの?」
クラスメートは三人の登校に騒ついた。
「皆さん。おはよう御座います。昨日は心配させてすみませんでした」
「おはよう。心配させたな!」
「昨日は早退して心配させてしまってすみませんでした」
三人はそれぞれが挨拶をした。クラスメートは安堵と和やかな雰囲気になった。
「「「おはよう御座います。良くなって、良かったです」」」
クラスメートも皆で挨拶をした。
「所で、何だけど、僕は昨日担任の先生不在の中、朝陽君を家まで、送って行った。本来なら、家のお迎えになるだろうけど、朝陽君は一人で帰る事を選択しただろう。だから、僕が送って行く事にした。最初は断られたのだけど、強引に僕が着いて行ったんだ。その時に僕は彼と色々な話をした。病気だってのになんだ。けしからんって話になると思うけど、そこがそれだ。何て事は無い。僕は前々から、ずっと、朝陽君とは友達になりたいと思っていた。昨日は僕にとって都合の良い日だった。朝陽君とたくさん話が出来た。そして、昨日僕にとって、都合の良い日になった。朝陽君と友達になった。勿論、将磨君共、友達になりたいと思っています。良かったら、僕達と友達になって欲しい‼︎」
陽翔君は大々的にクラスメート達の前で友達になった宣言をした。
「えー。私達はどうなっちゃうの?」
クラスメートの子が言うと、
「「「そうだ。そうだ。僕達を見捨てるつもりですか?」」」
口々に言い出すクラスメート達。
「な、訳あるかー。僕は皆んなと友達になりたい。クラスメート全員で僕と友達になって下さい。僕は欲張りだからさ。みーんなと友達になりたい。皆んな、僕と友達になって下さい!」
陽翔君は皆んなの前で堂々と宣言した。
「しゃー無いなー。陽翔君がそう言うなら、僕が友達になってあげるしか無いな!」
クラスメートの子が一人そう言うと、
「僕も友達になってやっても良いかなー!」
他の子も言い出した。次々と名乗りを上げた。クラスで纏まって行こうとしている中、教室のドアを開ける音がする。
「ガラガラガラガラ」
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