第69話朝陽君を仲間に……‼︎⁉︎

僕達はまだまだ、遠足の思い出話をしていた。そんな時だった。


「なあ。新葉君。朝陽君共、友達でいたいと言ってたよね。僕達のせいなのかい?」


「えっ。何でそんな事⁇」


「僕達が君達の領域に入って行ってからなんだろう。彼等と気まずくなったのは。だろ!」


陽翔君が言い出した。新葉は陽翔君の突然の話に驚いた。


「陽翔君達のせいってそんなー」


新葉は否定するのに必死だった。


「言ったろ! 僕も朝陽君の事をいい子だと思っていると、僕も仲良くなりたいと思っているって、僕らが朝陽君達と仲良く出来れば君も朝陽君達と元通り、友達に戻れるんだろう。是非協力させて欲しい。と言うか。僕達も朝陽君達と友達になりたい」


と、陽翔君が申し出てくれた。


「良いの?」


新葉はとても嬉しい気持ちになった。


「勿論」


陽翔君は心良い返事をしてくれた。


「先ずは僕がいきなり声を掛けるよりも君が僕に紹介してくれるかい。本来なら、僕が君達に紹介するのが普通だけど、反対の立場になってしまって申し訳ない‼︎」


陽翔君はそう言って僕に提案して来た。新葉は迷う事なく、その提案に乗った。


「有難う御座います。とっても嬉しいです。朝陽君達がまた、友達として戻って来てくれたら、こんなに嬉しい事は無いです。早速、朝陽君に声を掛けて見ます」


新葉は皆んなで仲良く出来る事に胸を躍らせる。


「新葉君。あくまでも、合わせてくれるだけで、良いんだ。後は僕が友達になりたい事を言うからね。そうで無いと僕の気持ちが直接伝わらないと意味が無いからね!」


陽翔君の本気度が分かった言葉だった。僕はより一層嬉しさが増した。


「じゃあ、僕。今日直ぐにでも朝陽君に声を掛けて見るね!」


「ああ、頼む」


僕はそれから、早速、朝陽君に声を掛けた。


「久しぶりだね。朝陽君」


僕は朝陽君に声を掛けて見るがその反応は素っ気無い物だった。


「君が僕に何の様だい。もう、君達は別次元の人間だ。陽翔君達と明るい世界に行ってしまった。僕達目立たない世界で暮らす人間には接点など無い筈だが……?」

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