第67話音葉もまた、楽しんだんだな。

新葉は音葉の話に聞き入っていた。


「その他にもいっぱい遊んだよ。咲良ちゃんは涼しそうな木をを見つけてここでダルマさんが転んだやらない。と、言うのでダルマさんが転んだやったよ。悠真君はとても上手で最後までセーフだったよ。私達一年生の樹生君は鬼ごっこが得意で直ぐに捕まっちゃったよ。帆南ちゃんとは良い勝負だったな。私を捕まえるなんて十年早いわよって、言ってたなー。蒼君はずっと面白がって笑ってたなー。葵彩ちゃんと陽菜ちゃん。女の子達皆んなで四葉のクローバー探しもしたんだ。白爪草の花飾りもしようと思って探したりもしたんだよ。楽しかったなー」


音葉は楽しそうに色々と話してくれた。


「お昼の弁当はそのメンバーで食べたの?」


新葉は質問する。


「うん。勿論そうだよ。あっちから来た学校の樹生君でしょ。悠真君でしょう。蒼君に元学校の陽介君に和弥君だよ。女の子はねあっちから来た学校の咲良ちゃんでしょ。葵彩ちゃんでしょう。陽菜ちゃんに元学校の千夏ちゃんに帆南ちゃんと皆んなで食べたんだよ」


音葉は一緒に食べた子の名前を口にする。


「皆んなね。可愛いキャラ弁持って来たんだよ。流行ってるアニメもだけど、可愛い物や可愛いキャラクターだったんだよ」


やはり、音葉は弁当の時間が一番好きな様だった。それは僕も同じで、精一杯遊んだ後の弁当は格別の味がするよね。


「女の子達は動物のキャラクターやお花。アニメのアイドルなんかがあったのは勿論。男の子達は新幹線。飛行機。何かの定番に加えて、動物やヒーローもあったな。みんな可愛いキャラ弁だったんだよ!」


「キャラ弁も良いけど、皆んなで食べたお弁当は最高に美味しかったろう!」


「うん。卵で作った蝶々の形の卵焼きが甘くて、一番美味しかったよ!」


「音葉はそうだろうな。音葉。いっぱい話をしてくれてありがとう!」


その後、家族も帰って来て、僕達は根掘り葉掘り聞かれた。


僕達は遠足の時の事を思い出しながら、その余韻に浸った。それから、その日、良い眠りについた。

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