第66話遠足帰宅後。
僕はバスを降りてから、大地君と渚ちゃんにバイバイをした。僕は二人と別れて仮設住宅である僕の家に帰って来た。ドアを開けると当たり前の様に犬のソラとネコのリルの出迎えを受けた。
「ペロペロ」
「ミャーミャー。すりすり」
強烈なソラとリルの出迎えに、新葉はタジタジとなった。
「お帰りなさい。お兄ちゃん」
「ただいま。音葉」
音葉は僕が家に帰ると既に家の中に入っていた。先に帰っていたのだった。
「お兄ちゃん。遠足。とっても楽しかったよ」
「僕も楽しかった。今年は人が増えた分、より一層楽しかったって思う」
「そうだよね。私は最初から、人が多かったから、ラッキーだったかも友達も増えて嬉しい事が沢山ある。でもねー。お兄ちゃん。やっぱり元学校の仲間達は特別なんだよ。それでも、友達が増えていて良かった〜って思うの」
「分かるよ。僕も同じだ。昨年は昨年で凄〜く良い思い出になったんだけど、今年は今年で格別だったからね。気持ちは分かる」
「それでねー。何があったかお兄ちゃんも知りたいでしょう。教えてあげようか?」
音葉のいつもの自慢話だ。だけど、僕はその話を期待している。僕は妹に弱いのだ。これは僕だけの事だろうか? 否、全人類妹を持つお兄ちゃんの宿命である。んーだよね。
「話しておくれよ。妹よ!」
こうして僕は妹の長い話を聞く事となった。
「あのねー。私達は広場で遊ぶ事になったんだけど、帆南ちゃんが後ろの正面だーれをやりたいと言い出したの。後、花市もんめもね。皆んなも賛成してくれてやったんだけど、またこれが何と言うか?」
「それで何があったの?」
「えーとね。いつもの様に帆南ちゃんが私の側に和弥君をつけさせようと思った見たいだけど、なかなか上手く行かなくて、悔しがっていたみたいなの!」
「花市もんめの時もね。結局は取り合いの普通の遊びになったんだ。結構面白かったよ」
音葉は遊んだ遊びの報告をした。
「へえー。かなり昔の遊びをしたんだ」
「私達って、お爺ちゃんやお婆ちゃんの影響かなりあるね!」
音葉は嬉しそうに話した。
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