第64話C組が余所者と関わると言う事。会ってはならない。
私達は自己紹介をした。お互いに助け合い、意気投合した中になったと思う。
「雛ちゃん親子が助かって良かったー。雛ちゃん達ぐるぐる回って飛んで行ったね」
花菜恵は空を仰いだ。
「お礼言ってたよね」
「うん」
「所でC組の子がどうしてこんな所に一人でいるの?」
「えっと、それは宮森香子ちゃんと逸れちゃって、探してるの?」
「そうなんだ。大変だね。一緒に探す⁇」
「有難いけど、良いの?」
「うん。私もそろそろ皆んなの所に戻らないと行けないし、方向が同じなら、次いでだよね」
前原愛美は花菜恵と共に広間の方向へと戻って行った。
「こっちが近道よ。多分ここから、見えた広場に続く道を選んだと思うから、こっちから行って見ましょう!」
「お願いします」
私は愛美ちゃんを信じて進んだ。暫く歩くと直ぐに広場に到着した。
「愛美ちゃん。何処行ってるの。お弁当食べるよ」
愛美ちゃんの友達らしき子が愛美ちゃんを心配して迎えに来た様だ。その子は私を見て頭を下げた。私もその子に頭を下げる。
「ごめん。私もう行かなきゃ。この道を真っ直ぐに行って見て、人が多く集まっている所があるから、もう、戻っているかも? 本当ごめんね。じゃあ。また」
「うんん。有難う。助かりました。今度会いに行っても良い⁈」
「勿論よ。また、会いましょうね。友達と会えると良いね。それじゃあ、また‼︎」
愛美ちゃんはまた、会う事を約束してくれて、その友達と皆んなの方へと戻って行った。私も教えて貰った道を歩いて行った。暫く歩くと、女の子がこっちに向かって歩いて来た。
「花菜恵ちゃん。何処に行ってたのよ。心配したんだからね!」
その女の子は探していた宮森香子ちゃんだった。
「それはこっちの台詞よ。香子ちゃんこそ何処に行ってたの。ずっと、探してたんだからね!」
「それはごめん。直ぐに戻るつもりだったのよ!」
お互いに言い分はあるものの、会えた事でお互いに安藤した。花菜恵はホッとして、心より愛美に感謝した。
「でも、良かった。見つかって、ここには余所者の子達も来てるから、関わっちゃダメだよ。A組とB組の子達がいない今、私達がトップクラスよ。しっかりとしないとね。絶対に余所者と関わっちゃダメだからね!」
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