第60話二人も入って来なさいよ。
僕の弁当をパンダのキャラ弁とか樹君が言うので僕はなんか恥ずかしくなった。そんな事とは別に女の子達がそれぞれのキャラ弁の話題になってくれて、僕は救われた。
「渚ちゃん。今日は人魚?」
海咲ちゃんが聞くので渚ちゃんは答える。
「最近見たお話にハマっちゃって、頼んで作って貰っちゃった。私もこの辺手伝ったんだ!」
「海咲ちゃんは薔薇と鳥キャラなのかな?」
今度は心春ちゃんが聞く。
「心春ちゃんは耳うさのキャラ弁だね。可愛い」
結菜ちゃんが心春ちゃんの弁当を見て、喜んでいる。
「結菜ちゃんこそ、推しキャラで可愛いよ」
「有難う」
結菜ちゃんは直ぐにお礼の言葉を言った。その他の子の弁当も見回す。
「結愛ちゃんがチューリップ。凛ちゃんが蝶々。葵ちゃんは流行りのキャラ。紬ちゃんはあやめ。皆んな可愛いね!」
結菜ちゃんが皆んなのキャラ弁を確認する。
「ちょっとー、私の事忘れてない。私のはショートケーキとモンブランとドーナツよ!」
陽奈ちゃんがアピールする。
「分かりづらいよ。何だか教えてくれなきゃ分かんなかったー!」
結菜ちゃんが反論する。
「何処がよー」
陽奈ちゃんも負けじと言い返す。
「女子達。早く食べないと食べる時間無くなるぞ!」
陽翔君がそろそろ食べる事を促す。
「バクバク。パクパク。そうだぞ。お前達も早く食え」
樹君がモグモグ食べながら、食べる事を促した。
「樹。お前、腹痛本当に治ったんだな!」
陽翔君は樹君の食べっぷりを見て、安心した。
「「「ハハハハハハハハ」」」
皆んなの笑い声。それを皮切りに皆んな弁当に箸を付けた。
「美味しいね。動いた後の弁当は特に美味しい」
紬ちゃんが美味しそうに食べる。
「「「パクパクパクパク」」」
皆んなも美味しそうに食べる。そんな中、陽奈ちゃんがソワソワしている。
「あんた達もこっちに来て食べなさいよ!」
陽奈ちゃんは友達二人を呼び寄せようと声を掛ける。
「いや、私達はね。大丈夫です。遠慮しておきます。どうぞ、そちらの皆さんで!」
十和ちゃんと香子ちゃんは手を横に振り、遠慮しようとしている。
「二人は陽奈ちゃんの友達何でしょう。だったら、遠慮しないでこっちで一緒に食べましょうよ!」
結愛ちゃんも二人に声を掛けた。
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