第56話芝生で思いっきり過ごす。
樹君と心春ちゃんが戻って来た所で僕達はこのだだっ広い芝生で思いっきり遊ぶ。楽しむ。思い出作る。
「樹。もう、大丈夫なんだよな?」
クラスのまとめ役。黒崎陽翔君が樹君に確認する。
「はい」
樹君が喜んで返事をする。皆んな安堵して早速芝生での遊びを実行する。
「四人がいない間に予め決めて置いた遊びをしよう。出た案としては鬼ごっこ。キャッチボールドッジボール。縄跳び。ジェスチャー謎解き。かくれんぼの五つだ。先ずは鬼ごっこだ。先ずは僕が鬼になる。十数えたら、早速捕まえに行くぞ。一、ニ、三、四、五、六、七、八、九、十。行くぞー‼︎」
陽翔君が十数え終わると言った通り、早速追いかけ出した。
「ほら。逃げろ逃げろ。直ぐに捕まえちゃうぞ!」
陽翔君は言うと物凄い勢いで、人を追って行く。
「わー。こっちに来んなー」
追い掛けられた男の子が陽翔君に捕まった。その子が今度の鬼となり、走り出した。僕は渚ちゃんと共に逃げた。暫くそんな鬼ごっこが続いた。逃げるのが上手い僕達は逃げ切っていた。捕まる事なく、鬼ごっこは終了した。
次はキャッチボールドッジボール。キャッチボールドッジボールとは、丸いマジックテープの付いた物に裏側は手を止めるテープが付いているグローブでボールは手で握れる程の大きさで、ボールにはグローブにくっ付く物になっている。その道具を使ってやるドッジボールがキャッチボールドッジボールだ。
「それ」
「ハイ」
「ヤー」
「バシッ」
「やられたー」
「当てる」
「ペタッ」
暫くこの遊びも盛り上がって遊んだ。
次は縄跳びだ。ここで持って来ていた縄跳びを取り出してやり始める。
「ヒュン。ヒューン」
「ポン。ポン。ポン」
「二重跳び出来る?」
「出来る」
「出来ない」
「かけ縄」
「何回飛べる⁇」
皆んな、楽しそうに飛んでいる。僕はと言えば、今は渚ちゃんと他メンバーの面々とで何回飛べるかを競っている。
「七八、七九、八三、八六、九二」
少しずつ、メンバーも脱落して行く。僕も渚ちゃんも脱落した。それでも頑張った。
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