第44話そこまで俺を否定するのかよ‼︎
校内廊下。階段踊り場。ジューフレンの集まるいつもの場所。久しぶりにこの場所に来ている。僕は偶にここへ来る。ジューフレンの仲間が来てやしないだろうかと確認しに来ているのかもしれない。しかし、反面来ていない事に少し安堵する自分がいる。そんな中、足音が聞こえて来た。こちらに向かってどんどんと大きくなっている。それも数人の足音だ。
「アッ。いた。新葉君。探したよ」
ジューフレンの仲間の片岡朝陽君。瀬尾将磨君。森沢陽斗君。真田壱平君が僕を探しに来た様だった。
「僕を探していたの?」
新葉は皆んなの顔を一人一人見て行く。皆んなは僕に詰め寄って来る。
「君は僕達を見捨てるつもりなのかい?」
壱平君が真剣な顔で言っている。僕は何を言っているのかさっぱり分からなかった。
「どう言う事なの。僕が友達を見捨てる筈が無いよ!」
新葉は否定する様に手で合図する。
「君はメインのクラスメートに認識され、感謝もされているじゃ無いか!」
今度は陽斗が言っている。
「本当に君は目立ち過ぎだ。仲良くなれると思ったのに僕達は目立ちたく無いって言っただろう。あの樹君にでも目を付けられたらどうしてくれる。第一、何で君は樹君と仲良くしている。怖くは無いのかい!」
将磨君までもが真剣な顔で言って来たのだ。
「皆んな、メインの子達なのかもだけど、皆んな良い子だよ。樹君だって本当は良い子なんだよ。皆んなも友達になれば良いのに皆んなで仲良くすれば良いと僕は思う」
新葉は皆んなに前の学校で皆んな仲良くやっていた事でその方が楽しいその事を大事なジューフレンの仲間にも知って欲しかったのだ。
「君はそれが当たり前なのかもしれないけど、僕達は違う。メインの子達とは人種が違うんだ。もういいよ。樹君と仲良くするならば僕達とは終わりだね」
陽斗君が言い放った。
「そこまで俺を否定するのかよ‼︎」
いつの間にか樹君が来ていたのだ。話を聞かれてしまっていた。僕達は皆んなで固まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます