第41話色々あれど、妹の音葉も上手くやってるらしい。
「あのねー。そりゃあ。皆んなの前で聞いたのは私が悪かったかもだけど。本当に可愛かったし、和弥君に見せびらかしたかったのよー」
帆南ちゃんは言い訳の様に言った。
「もう良いよ。過ぎた事」
音葉は言った。と、言う話を音葉は新葉に教えて聞かせた。
「と、言う訳でクラスメートから私と和弥君が好き同士だと思われちゃったんだ。どうしよう。けどね。その事で親切にしてくれた子がいたのよ。楽しく話も出来たのよ」
音葉が嬉しそうに話してくれた。ちょっとしたアクシデントはあれど音葉の方も楽しそうにやっているらしい事にホッとする新葉。
「あのねーお兄ちゃん。もう直ぐ、遠足あるでしょう。楽しみだなー」
音葉は遠足があるのを楽しみにしている様だった。
「遠足はさー好きなグループと行くのが楽しいんだよ。向こうで楽しむって言うよりも現地に行くまで歩くのがメインだから、公園に行って遊ぶ事に必要以上に期待し過ぎるなよ。結局は次の日に足が痛いとか、あんなに歩くの頑張ったのに公園は思ったより、つまんなかったーとか言うなよ」
新葉は警告している。
「ちょっと、お兄ちゃん。いつの話をしているのよ。パパ達と行った花見の時の事を言っているのかもしれないけど、あれはパパが悪いのよ。何処まで行くかも分からないし、あの時は場所も分からないし、台風で皆んなやられてしまってとても楽しむ気にもならなかったのよ。あの時と今を一緒にしないでよね。今は友達と行くし、それだけでも楽しみなんだからね。お兄ちゃん心配し過ぎ!」
音葉に完全に論破された様だった僕。
「まあ。それなら良いか?」
僕はその一言で区切りを付けて終わりにした。その後、僕は遠足の良さも話し始めた。音葉には心から楽しんで欲しいと思うからだ。
「音葉。遠足の良さで一番良いのはなんと言っても歩いた達成感と歩く事で腹ペコになった時のお弁当を食べる事これが僕は遠足の楽しい事だと思うなー。何と言っても皆んなと一緒に食べる弁当は最高なんだよ」
新葉は音葉にそう言って教えた。
「それはそう思う。やっぱり、楽しみだなあー」
音葉は笑顔で言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます