第18話挑発とチーム分け。

「何だとー。スポーツの世界じゃ。女だって手加減してやんねーかんな。ボッコボコにしてやる」


 樹君は悔しがって言った。


「望む所よ。手加減なんかしないで掛かってらっしゃい」


 紬ちゃんも挑発する。


「よーし。やってやろうじゃねーか。オレ達のチームが必ず勝つから」


 樹君が言った瞬間………………。


「ガシッ」


 樹君のお尻が蹴り上げられた。樹君はお尻を押さえ後ろを振り向く。


「樹君。久しぶりだなー。ドッヂボールで勝つってオレ達を差し置いてか。勝つのはオレ達なんだよ」


 言って他のクラスの子が言い掛かりを付けて来た。


「いてぇじゃねーか。やる気か?」


 今にも殴り掛かりそうになる樹君。その時、樹君は自分を心配そうに見ている心春ちゃんを発見。殴りたい気持ちを抑え断念する。


「ビビったのか樹君」


 言って他のクラスの子が樹君を攻撃する。


「やめてよ。樹君に何するんだ」


 言って新葉は樹君との間に入って止めようとする。


「お前は何だよ。引っ込んでろよ」


 言って他のクラスの子は今度は新葉を攻撃しようとする。樹君は新葉に攻撃しようとしたその手を握り新葉への攻撃を阻止する。


「テメェは出て来んな」


 言って樹君は新葉を突き飛ばす。樹君は手を出さずやられても手を出す事は無かった。心配する新葉。


「そこまでだ。これ以上樹に手を出すなら、ただじゃ済まないぞ。正々堂々ドッヂボールで勝負するんだ」


 陽翔が止めに入った。そうこうしているうちに体育の先生が体育館に入って来た。ドッヂボールの六チームに分けられた。勿論僕達のクラスも半分に分けられた。一チーム四十人ずつだ。僕達のチームには僕。駈君。朝陽君。樹君。海咲ちゃん。心春ちゃん。陽葵ちゃん。結愛ちゃん達四十人がいた。渚ちゃん達のチームには大地君。大翔君。陽太君。陽翔君。渚ちゃん。陽奈ちゃん。結菜ちゃん。紬ちゃん。葵ちゃん達四十人がいた。チームはトーナメント方式で行われた。僕達のチームはF組(B)チームと戦う。さっきの厄介な子達と戦うんだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る