第15話仲良し始める。

 なんか、渚ちゃんと心春ちゃんが仲良し気にし始める。


「これからも沢山話し掛けてもいい?」


 心春ちゃんはニコニコと話し掛けている。


「勿論。よろしくお願いします」


 渚ちゃんも嬉しそうに答える。


「私もよろしくね」


 海咲ちゃんも私も当然よ。と言った顔付きをしている。いつの間にかお互いの友達を引き入れて友達していた。


「大事なサックペンを投げ飛ばしてしまってこんな事言うのも何だけど、その子とは仲が良かったんだね。その子の事をもう少し教えてよ」


 樹君も仲良さげに大地君に話し掛けている。


「広平君は酪農家の子で僕達の同級生で友達だ。広平君は………………」


 大地君もいつの間にか仲良さげに話をしている。広平君の話を聞かれて嬉しそうに話をしている。こんな状態を続けていれば、ジューフレンはどうなる。このままでいいのだろうか?


 僕達はこのままこの子達と仲良くしていれば良いのだろうか? しかし、ジューフレンの仲間達は納得してくれるのだろうか? 皆んな良い子だと思うし、それを受け入れてくれるだろうか? ただ今は受け入れてくれそうな子なのか? 見守るしか無い。心から胸を張ってこの子は良い子だよ。仲間に入れたいんだけど良いかな? と言える様な子なのかを見極めるしか無い。


「僕達は互いに学校を楽しい場にしようって約束したんだ」


 僕も二人の話に入って行った。この選択が正しいかは分からない。まだこの子を信じ切る事は出来ない。皆んなが忌み嫌っている理由も分からない。ただ、僕のお兄ちゃんの様に勘違いキャラなのかも知れない。直ぐには決め切れない。僕達は兎も角ジューフレンの仲間を危険に合わせる訳にもいかないし裏切る訳にも行かない。仲間を増やしたいのが僕の本音。だけど、仲間を不愉快な思いにさせるのはしたくは無い。けれど、勘違いキャラなら誤解も解きたい。お兄ちゃんと海斗君は仲が良かった。お兄ちゃんの様な樹君と海斗君の様な朝陽君なら、誤解さえ取れれば仲良くなれる筈。それは樹君がお兄ちゃんの様なタイプだった場合だ。もし、そうならば、僕が二人の架け橋になれると良いな。

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