第6話

東京?


あの数字は東京を指していたのか...

ロボットたちが向かっているのも東京で間違いない。


たぶん東京にまだ生き残っている人がいて、何らかの信号を送ったんだろう。

CAREもその信号を受け取って東京に向かったはずだ。


ここから東京までは歩いて.............何日かかるんだ?

今ここは岡山があったところなんだけど...

一か月半はかかりそうだな...


CAREの充電は大丈夫なのかな?

太陽光で充電できるらしいけど...

途中で切れてたら重たいし、持って帰れないかも...


まぁいいか!

とりあえず追いかけよう!


手元にあるコンパスを再確認する。


えーっと、こっちか。


指さし確認をして歩き始める。


はぁ~これから大変だなぁ

食料持つかなぁ、水は足りるかなぁ、迷わずつけるかなぁ。


いろいろと心配はあるけど、CAREがいる可能性も人がいる可能性もあるなら

今すぐ行くという選択肢以外なかった。


まずは街を東側に抜ける。

この街は道路が六車線あり、それが東西南北に伸びている。

東に向かうのは簡単でただ道路に従うだけだった。


過去に整えられた交通インフラや巨大なビルを見ていると

人間って本当にすごいんだなと思う。


人間一人じゃ出来ないことなんてこの世に山ほどあるけど、人間が協力したらできないことなんてこの世界にないんじゃないかな...なんて。


人の力を私は信じる。

まだ私の知らないところで世界を救おうとする人間が生き残っている、まだ世界は終わってない。

希望が見えたんだ。


足取りは軽く、目はまっすぐに、光が見えたらあとはそこに向かうだけ。


「頑張るぞぉ~!!!」


私は、お腹から声を出し気合を入れた。





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