第4話 妊娠の日/『不妊からの卒業』

妊娠できず新年を迎えた罪悪感もあり、数の子やいくらに命を感じて、食べるのを躊躇った。採卵や受精卵が移植可能まで育つようにと祈った経験がない、自然妊娠した女性には理解できないだろう。


三か月後奇跡が起き、エコーでそら豆のようなものを見て、号泣。

今までの全ての痛みが報われた気がした。



◆2月4日は「妊娠の日」/2024年2月4日作

#140字小説 『不妊からの卒業』

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