第3回 自作小説を動画化 MS-Wordで動画作成 動画編集ソフトを使わなくても、ここまでできる。

 投稿小説を書いている、物書きのみなさん、こんにちは。

 なつきコインです。


 こちらの講座は、動画にしてYouTubeで配信しております。

 文字だけで分かり難いところは、そちらもご利用ください。

 https://www.youtube.com/@NaCO_ai/featured


 また、これから紹介する方法で作成した動画も配信しております。参考にご覧ください。

 https://www.youtube.com/@Natsuki_Coin/featured

 YouTubeから「なつきコイン」で検索すれば見つけられます。



 今回は、動画作成の話です。

 みなさん、自分の書いた小説を動画にしてみたいと思いませんか?

 そう聞かれて、書籍化もされてないのにアニメ化なんて絶対に無理と思うでしょう。

 確かに、テレビで放送されているようなアニメ化は難しいでしょう。

 ですが、自分で紙芝居のような動画を作るのは、それほど難しいことではありません。


 特に、今では、必要となる画像は、AIで作成してしまえばいいし、文章もAIが読み上げてくれるので、朗読して録音する必要もありません。

 なんなら、文章を打ち込むだけで、ほぼ、全自動で動画を作成してくれるサービスもあります。


 そうは言っても、使ったこともないソフトやサービスに手を出すのをためらう人も多いでしょう。

 しかし、それがいつも使っているMicrosoft Wordでできるとしたらどうでしょう。

 少しは興味をもってもらえましたか?


 結論から言ってしまえば、簡単、MS-Wordの校閲から音声読み上げを実行するだけです。

 あとは、それをWindowsの画面録画機能を利用して録画すれば、それだけで動画が完成します。

 つまり、今現在、WindowsでMS-Wordを利用している方は、追加料金一切なし、手間なしですぐにできるということです。

 なお、私が利用しているのは、Windows 10 Proと、Microsoft Word for Microsoft 365です。

 WindowsやWordのバージョンが古いと出来ないかもしれません。確認は取っていませんので、すみません。

 それと、サウンド-録音-ステレオミキサー、が無かったり、無効になっている場合は、読み上げた音声を録音できないかもしれません。上手く録音できなかった場合は、そこをチェックしてください。


 さて、それでは具体的な手順ですが、先ずは、MS-Wordで自分が作成した文章ファイルを開きます。

 日頃、MS-Word以外を利用している人は、白紙の文書を新たに作って、そこにコピペしましょう。


 あとは、カーソルが文章の先頭にあることを確認して、校閲-音声読み上げ、をクリックします。それだけで、読み上げが始まります。

 停止させたい場合は、右上に現れている操作ボタンから、一時停止をクリックしましょう。

 設定のボタンで、読み上げ速度の変更や音声の選択ができます。


 この、音声読み上げ機能は、誤字脱字を見つける際に、とても役にたちますので、日頃からのご使用をお勧めします。


 さて、音声の読み上げが無事に動作することを確認できましたら、次は、ちゃんと録画できるか確認します。

 Windowsの画面録画機能を利用するには、MS-Wordが選択されている状態で、Windowsキー+G、を押します。

 画面上、中央にウイジェットが開きます。キャプチャのボタンをクリックします。

 キャプチャが開いたら、録画中はマイクをオフ、にしておきましょう。

 録画を開始、のボタンをクリックすると録画が始まります。

 キャプチャの状態が表示されますので、録画状態になっていることを確認して、MS-Word に戻って音声の読み上げを再生しましょう。


 少し再生してみたら、きちんと録画で来たか確認します。

 MS-Wordの音声の読み上げを一時停止し、画面録画機能の、録画を停止、もクリックしましょう。


 キャプチャの、キャプチャを表示する、をクリック、ギャラリーを開きます。

 先程の画面が、きちんと録画されているか、再生して確認しましょう。

 MS-Wordが読み上げた音声も再生されれば成功です。


 ここまでくれば、文章を読み上げていくだけの画像はできたも同然です。

 ちなみにですが、録画は最長2時間まで可能です。


 ですが、これだけでは面白味がないので、文章だけでなく紙芝居のように絵を表示させてみましょう。


 方法はMS-Wordの文章に画像を挿入していくだけなのですが、このとき、画像を画面の真ん中に表示させるにはちょっとこつが必要です。

 音声の読み上げ中は、読み上げている箇所が、画面の下まで来たら、一画面分、画面が上に移動し、続けて上から下へ読み上げていきます。

 ここで、注意したいのは一画面であり、一ページではないということです。

 ワードは、ページをまたいで画像を配置できません。

 そのままの文章では画像が切れてしまうことが起きます。


 それを防ぐために、頁の先頭が画面の先頭にある時、画面からはみだしている下の部分には、全て改行を入れていきます。そして、次の頁の先頭から文章が始まるようにします。


 これで、音声読み上げ中の画面が繰り上がるとき、必ず、頁の先頭が画面の先頭になります。


 文章の調整ができたら、画像を挿入していきます。

 挿入した画像のレイアウトオプションは、文字列の折り返し、背面、か、全面、を選びましょう。

 文字がないところは、読み上げを飛ばしてしまうので、行内や上下などを選ぶと画像部分を飛ばされて、表示されなくなります。


 ここで、ワンポイントですが、画像を挿入するとき、講座の第一回で説明した、Copilotから画像を持ってくる場合は、Copilotで一度ファイルの保存をしてからそれを挿入するのではなく、Copilotで作成された画像を拡大表示し、右クリック、画像をコピー。MS-Wordに戻って、挿入したい場所を選んで、ホーム-貼り付け、が簡単です。

 張り付けた後は、画像をクリックし、レイアウトオプションを変更しましょう。


 画像の挿入が終わったら、文章の最初に戻って、読み上げを再生して、上手く表示されるかチェックします。

 問題なければ、また、最初まで戻って、今度は録画を開始してから、読み上げの再生を始めましょう。


 最後まで読み上げたら、録画を停止し、ギャラリーからきちんと録画できたか確認します。

 上手くいっていれば、これで完了です。


 ファイルは、ローカル-ビデオ-キャプチャ、フォルダーに作成されます。

 MP4形式ですから、メディアプレイヤーでそのまま再生できます。


 いかがでしたか、自分の小説が動画になった感想は?

 これでは物足りないという人は、動画編集にチャレンジしてみましょう。


 初めてならば、動画編集には、基本的なことは無料で利用できるMicrosoft Clipchampをお勧めしておきます。


 それでは、今回は、この辺で。



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