教える(勉強編)

華雅さんは家に帰り、諦めずにまたどうやったら他の人とコミュニケーションを取ることが出来るかを考え続けた。

登校時の作戦が失敗してもその日の晩にはまた新しい作戦を考えるようとすることのできるこの精神力は見習いたいね。

作戦を真似しようとは思わないけど……。


(挨拶も結構いい作戦だったと思うんだけど、普段から挨拶もしてなかった私がいきなり挨拶をするのはよくなかったのかも……)


華雅さんはそう見当外れなことを考え反省する。

挨拶をするのが作戦だったって改めて考えると、訳がわからないな……。


(う~ん、そんなにいい考えも思いつかないし今日は一旦もう寝よう)


そして諦めて寝ることにした華雅さん。

今の時間は午後9時なので高校生にしては寝るのが早い気もするが、こういう規則正しい生活が華雅さんを今の美貌とスタイルにしたのかもしれない。




そうして次の日、昨日みたいなことが起こるわけもなく、何事もなく登校することが出来た。

まぁいつも昨日みたいなことが起こってたら転校した方がいいと思うし当たり前だよね……。


そしていつも通り華雅さんは真面目に授業を受けていたがその授業終わりの休み時間。

そこで華雅さんはある二人の会話を耳にする。


「今さっきの授業でわかんないとこあったから教えて~」


「別にいいけど、あんた最近最初から私に頼ろうとしてない?最初は自分でやろうとしてみなさいよ」


「え~、だって自分一人で考えるよりこっちの方が絶対早いもん」


「それでも一度は自分でやろうとしなさい!次からは教えないわよ」


「わかったわかった、それでここはどうすればいいの?」


「本当にわかってるのかしら……。まぁいいわ、そこは───────」


こんな感じのよくあるような、なんてことない会話。

だがこの会話で華雅さんは閃いて?しまう。


(これ、誰かに勉強教えればその時の流れで会話できるのでは?)


そんな頭の悪そうなことを。

……なんでコミュニケーションのことになるとそんなに頭悪くなるのかなぁ~。

授業とかテストの時と別人なんじゃない?





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