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ねぇ、ダーリン。
おやすみを言ったあと、今こうやって書いてるの、ダーリンは知らないでしょう?
私が小説みたいなものを書いてることも、これを書いてることもダーリンは知らない。
私はダーリンに何十個も嘘ついたし、隠し事もしてるの。ごめんねダーリン。
ダーリンは私にどれくらい嘘をついて、隠し事をしてるかな。
でも私、ダーリンのこと信じてるんだよ。
こんな私のことを愛してくれる人がいる、それだけで幸せだから、信じてるんだ。
人を信じるのは得意じゃないって、知ってるでしょ。
今日はさ、ダーリンの記念写真見たね。
気づいてた?
かっこいいなって思って、フォトアルバムで顔を隠したんだ。見てるふりして、にこにこした顔を見られたくなかったの。
ダーリン、どうしてこんなにかっこよくなっちゃったの?
あなたは口を開けば「劣化した」って言うけど、小学生の時から中学、高校、今に至るまで、ダーリンは常にかっこさ新記録更新中。
ダーリンが新しくバイトを始めるって、私ちょっとだけ心配なんだ。狙われちゃわないかな?
私みたいな冴えない女と、ダーリンじゃ、ちょっと厳しいかなって思う日もあるよ。
ダーリン、今夜は抱きしめて欲しい。
そう思っても、まだ私は実家暮らし。
自室で1人、寂しく寝るんだ。
おやすみダーリン。
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