第3話

 メリットばかりではない。むしろ、デメリットの方が多いのではないか。そう感じることも増えてきた。


 SNSに書き込まれる嘘、嘲笑、批判、誹謗中傷。最近は特に多くなってきた。顔が見えないからこそ、声が聞けないからこそ、言葉から全てを受け取るしかない。批判されても仕方ないような投稿もあるし、スクロールして出てくる投稿がすべて納得のいくものじゃないことも十分分かっている。でも、言葉でどれほど人を傷つけるか。言葉のナイフがどれほど深く刺さって抜けないか。抜けてもどれほど大きな傷が残り続けるか。考えてみてほしい。


 率直な思いだったのかもしれない。しかしそれは心を抉る材料としては十分である。「わたしはそんなことはしない」って思う人もいるだろう。

 忘れないでほしいのは、誰もが凶器となりうるものを持っているということ。いつか手が滑って相手に突き刺さるかもしれない。だからこそ、「傷つけたのはわたしではない」じゃなくて、「言葉を凶器にしないこと」を心がけてほしい。

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