第2話

 まずは、SNSのメリットを見ていこう。

 誰かと繋がって話せること、自分の思いを書き出せること、日々の生活の中に必須であること、、たくさんあるだろう。


 そのメリットを最近ひしひしと感じたことがある。皆も記憶に新しいだろう、能登半島地震だ。お正月ムードの中に突如入ってきた大きなニュース。復旧活動が続いている最中である。


 私は震源地から離れたところにいた。揺れも全く感じなかった。だからこそ、何が起こっているのか、どういう状況なのか分からず、テレビとSNSを必死に見ていた。そんな中目にした投稿。

「助けてください。動けません。場所は○○。名前は、、」

 今すぐに助けたいし、だけど今の状況で自分にできることがなくて、ただただ悔しかった。必死に、助けを求める投稿をいくつもいくつも再投稿した。どうか全員助かりますように。そんな思いを込めて、拡散し続けた。多くの人が拡散していた。それを見て助けに向かってくれた人がいた。それを見て通報してくれた人がいた。「無事です」の投稿を見て、涙が溢れた。


 ご存知だろうか。LINEというアプリは東日本大震災をきっかけに作られたものであるということを。今回、LINEで安否を知らせる人もいただろう。


 SNSによって救われた命があること、身に染みて感じた。

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