お嬢様はどうやら魔法を使えるらしい

3種のご飯のお供

第1話 お嬢様の魔法

突然だがうちのお嬢様は魔法が使える、タネのあるマジックなんかじゃなく正真正銘の魔法だ

どうやら祖先が魔女狩りを生き延びた魔女だそうで隔世遺伝らしくお嬢様だけが魔法を使えるんだ、不思議なもんだなと思う。


「ふぁ…」


そんな気の抜けた声と共にお嬢様の部屋は1面雪景色に変わる、その光景を生み出したお嬢様はもちろん俺も寒い、それどころかまるで時が止まったかのように触れたもの全て凍りついてしまう。しかし数秒もたたずして元の状態に戻った。


「お嬢様、おはようございます」


「…肩苦しいから敬語は無しと言ったはずよ」


「しかしながらお嬢様、お仕事ですので」


「むぅ…お嬢様じゃない! 麗香って呼びなさ

い!」


「………」


「…凍らすわよ」


「麗香様、学校の時刻に遅れてしまいますよ」


「……許してあげるわ」


ちなみになのだが俺は本職の執事でも無ければ

代々お嬢様に仕えている訳でも無い、

とある事情によりこのお嬢様もとい、世界的企業二条ホールディングスの社長の娘 二条 麗香(にじょう れいか)に仕えることになったのだが…

ただの高校生だった俺がどうしてお嬢様に仕えているというと、それは今から1か月前のことだった





ここまで読んでいただきありがとうございます!

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