第2話 今までの離脱体験談
一回目 去年の十月 幽体離脱に真剣に取り組みだした頃
幽体離脱をできる確率が上がるという、「二度寝法(一度起きて睡眠を浅くする)」を試すために深夜に目覚まし時計をかけておいた。
目が覚めたのでスマホの充電を抜いて寝たのだが、朝見ると抜けていなかったし、目覚ましも止めていなかった。
どうやら離脱に成功したみたい。
リアルすぎて気づかなかった......。
二回目 こちらも去年の十月
右向きに寝ていたら金縛りが置き、そのまま左にひっくりかえるイメージで離脱成功。
初めは名倉(=幽体離脱後の世界)であることを意識していたが、ベランダに出るとあまりのリアルさに渡辺(=現実の世界)か分からなくなる。
父親が自分を呼ぶ声がしたので階段を伝って下に行こうとすると、声がかすれて出ない。
父親に会えたら声はなんとか出たが、その時点で離脱終了。
父親に起こされる幻覚で目覚める。
実は、私が確実に成功したと言える体験はまだこのたった二回なのだ.......。
どちらも寝ている途中で一度起きてから挑戦する、出眠時離脱と呼ばれる物であり早朝の時間帯に成功している。
二つとも睡眠時間が夜更かしによって結構削られてた頃で、何回もアラームをかけていたと思う。
起きたいけど眠たいって意思が多分大事なんだろう。
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