ぜひともこのお話は、すてきな寓話として絵本シナリオなどに転じていただけたらなあという印象を持ちました。こわくもあり、やさしくもあり、あたたかい。わたしたちの暮らしの中に、ひそやかに息づいて、わたしたちを支える物語の一端となるのは、こういった「あたりまえ」でかつ「わすれがち」なこと。なぜかかわいらしさの残るすてきな掌編でした。ありがとうございました。