第128話 俺の奴隷であり俺の所有物だ
すると、この中で恐らく年長であろう二十歳くらいの、赤髪を腰下まで伸ばした女性が話始める。
因みに俺の目を真っすぐ見据える彼女の目は金色に輝き、瞳孔は縦に割れていた。
そんな彼女に俺は無言で続きを促す。
「そして何よりも今私たちには主人がいない、いわゆる野良奴隷でございます。こんな、誰でも私たちを奴隷にできてしまうような状態では安心して寝る事も人前に出る事さえできません……。わ、私たちにできる事があれば何でもしますので、どうか私たちの主人として契約してくれませんか? 傷を癒していただいた上にこんな面倒事を押し付けるような願いを押し付けるような形になってしまっている上に、結局は貴方様ではなく自分達の事しか考えていないお願いではありますが……どうか、どうか……っ」
「……分かった。今この時よりお前たちは俺の奴隷であり俺の所有物だ」
そして彼女の言葉は俺の思っていた事と大体同じであり、そもそも奴隷達の傷を癒す事を判断した時点で奴隷達を俺の所有物にする決心はとっくにできていたので、話してくれた内容を聞き終えた俺はそのまま全員を俺の奴隷として契約する。
「え……? あ、ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!」
「礼は後で良いからとりあえず先にその身体を綺麗にするぞ。すえた臭いが鼻を刺激してかなわん」
すると彼女を含めた奴隷たちは涙を流しながら感謝して来るので、庭に土魔術で穴を開けて壁と床を石に変え、水魔術と炎魔術でお湯を張り終えると、体臭がきついから洗うように指示をだす。
当然石鹸などを使ってしっかりとだ。
とりあえず一回目はお湯だけで身体の汚れを落とし、奴隷達の汚れで濁ったお湯を捨てると新しいお湯を張り直すというのを何回か行い、お湯が汚れなくなった事を確認するとストレージから人数分のボディタオルと石鹸を出してサシャやリリアナ、マリエルによって全員に配っていく。
そんなこんなで身体を洗い、堕ちた垢で水を張り替え、髪を洗い水を張り替え、リンスにコンディショナーの存在をしらない奴隷達に説明しながら使わせ、洗い落として髪を風魔術と炎魔術で乾かしてやると昼頃に始めた奴隷洗いは、既に日は傾き夕方になっていた。
そして仕上げに、全員へ軍服とメイド服を合体させたようなデザインの、黒を主軸にした服(百パーセント俺の趣味)を渡して着替えさせている所で俺は気付く。
「……サシャ、リリアナ。一つだけ疑問があるのだが……何で男性奴隷がいないんだ?」
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129~131話 サポーター限定で更新いたします
▲重要
本日にて新文芸コンテストの読者選考が終了いたしますのでこちらの作品の更新頻度を約三日に一話程度に落とさせていただき、その分をその他作品更新へ回させていただきます事をご理解の程何卒宜しくお願い致します。
また、皆様のお陰で何とかカクヨムコンテストから約四カ月半もの期間走り切ることができました!!
私の原動力になりましたので読者の皆様には感謝感謝ですっ!!
また、ブックマークと評価、レビューをしていただけますと喜び叫びますので何卒宜しくお願い致します!!
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