悪で悪を潰す組織を作ったが仲間に裏切られて死んだ俺は、今世の仲間は奴隷にする事に決めました。~前世で使っていたストレージが使えたので前世の科学技術で作られた武器で奴隷無双~
第14話 忘れられない程の長い夜にしてあげる
第14話 忘れられない程の長い夜にしてあげる
その瞬間、私の意識は一瞬だけ無くなり、気が付くと件の男性の腕を切り飛ばした後だった。
コイツが女の子を殴ろうとした時の表情と光景が、私の母親を殴り犯す光景をフラッシュバックさせてしまい、怒りで一瞬我を忘れてしまったようである。
「き、貴様ぁぁぁあああああっ!! ふざけやがってっ!! 俺様の腕をぉぉぉおおおっ!!」
「あぁ、片方だけだとバランスが悪いものね。気が利かなくてごめんなさ。もう片方も切り落としてあげる」
「ぎゃぁぁぁぁぁあああああっ!?」
そして、私に腕を切り落とされた件の男性はぎゃぁぎゃぁと喚くので優しい私はもう片方のうでも切り落としてあげる。
「痛い……っ! 痛い……っ! お、俺の腕がぁあっ!! あ、あ、く、来るなっ!! こっちに来るんじゃねぇっ!!」
「来るなって失礼ね。私はあの日のお礼を返す為にわざわざ探してきてあげたって言うのに。【黒き森の死神】とかいう大層な名前がつけられている山賊のリーダー、ジョン・マレル」
「は? 何だよおいっ!! その姿はっ!?」
私は賊のリーダーであるジョンにそう言うと【魔力式装備鎧】を人型(どちらかというと二足歩行の狼のような見た目なのだが)からモデルを四足歩行の狼型へと変更すると、私の身体を覆っていた【魔力式装備鎧】は狼型へと変形して私を包む。
その姿はまるで一匹の巨大な、金属でできた狼型のゴーレムのような姿をしており、その大きさは背丈だけでも二メートルは超えており、感覚的には狼型のゴーレムを、その中から操縦するような感覚に近い。
「何って、貴方を死の淵から殺しに来た復讐者の姿よ」
「いぎぃぃぃいっ!?」
そして私は尻もちをつきながら必死に両の足で逃げようとするジョンの両足を【魔力式装備鎧】の前足で踏みつぶしてやる。
「俺が……俺が何をしたって言うんだよっ!?」
「あら? 忘れたとは言わせないわよ? 四年前、お前は高笑いしながら私の目の前で私の父親の腹を割き、母親を犯しながら首を絞め殺したのよ? どう? その時殺し損ねた子供が復讐心を燃やし、こうして自分を殺しに来るというのは? 感動的な再会じゃないかしら?」
「よ、四年前……四年前……ど、どのことを言っているんだ……っ!! 思い出せれば謝るからっ!!」
「思い出せないくらい、同じような事をしているのね……。それと、思い出せないくらいあの日の事はあなたにとってどうでも良い一日だったという事かしら? 許す筈がないでしょう? そうね、一度回復魔術をかけて止血した後、これから少しずつ肉を削ぎ落してやるからゆっくりと死ねばいいわ。 今度は忘れられない程の長い夜にしてあげる」
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