11. 巫女の純潔が穢される時 その1(♡)

◆まえがき



プレイ内容:ストリップ、乳揉み、拘束、心情代弁煽り

同人サークル「桜色ピアノ」様へのリスペクトを込めて書き上げました。






















 校内の生徒たちがぽつりぽつりとユウマの暗示から正気に戻りはじめ、混乱が広がっている。こちらから説明するわけにもいかないし、幸いケガ人は出ていないので放っておくことにした。

 遅かれ早かれ収まる騒ぎより優先すべき問題は、いくらでもある。俺はひとまず保健室に帰ってレイン先生に全てを報告した。


「みんなに魔装を見られちゃったんですけど、大丈夫でしょうか?」


「教国のエージェントが顔を見られてそのままにしておくはずなかろう。万一にも目撃者が残らぬよう、ここ数分の記憶を丸ごと処理しておるはずじゃ。だから、今心配すべきはそれではなく――」


「ええ――コレ、ですね」




「はぁ……♡ はぁ……♡」




 ――ゴクリ。

 熱に浮かされたような天道先輩が、制服の襟をめいっぱい広げて、ベッドにぐったりと寝そべっている。足が床についたままな辺り、靴を脱ぐのもおっくうなぐらい余裕が無いようだ。

 襟を広げたことでチラチラと見える谷間から、むわむわと熱気が立ち上って来ていてめちゃめちゃエロい。とはいえつらそうだし、今すぐなんとかしてあげないと……。

 (なお、戦闘で受けた傷は軽かったのでレイン先生が『治療キット』という物で治した。封じられた回復魔力で傷を即治療できる便利な品らしいが、かなり値段が張る貴重品とか)


「ど、どうなってるんでしょう? 敵の攻撃じゃないとは思うんですが……っ♡」


「うむ。そうではないようじゃ」


 レイン先生がなにやら顔の前に両手をかざし、指を組んで窓状にする。

 いわゆる『キツネの窓』というおまじないだ。メカクレモノクルの彼女がそれを通して天道先輩を見る様は、なんだかとても『イイ』。俺にも分からない何かが『イイ』。


「なにやってるんですレイン先生? かわいいですけど」


解析クリアボヤンスの正式なやり方じゃ。意識を集中してこの動作をすることで、より詳細に魔力の流れを観察することができる」


「れんげ畑は見えました?」


「……? いや、炎夏の顔しか見えないが……?」


 小ボケがスルーされてちょっと悲しい。でも怪訝そうに首をかしげるレイン先生が可愛いからヨシ。天道先輩はわかってくれたみたいだが、わざわざツッコむのもめんどくさいという表情だった。

 キツネの窓、いや解析クリアボヤンスをする彼女の視線は、天道先輩の顔からだんだん下へと移っていき、むわむわ色気を放つ爆乳で止まった。……おや?


「――どうやら、『生命力の鉄拳リビドー・ナックル』が発動した特殊能力の副作用のようじゃな。

魔力の流れが乱れ、結果として強烈な発情に苛まれておる」


「や、やっぱりぃ……!」


「発情!? 発情って言いましたか今! だったら治療法はひとつですね!! おっぱい揉ませてください先輩!!」


「なんで君が揉むことになってんのよ!? いいわよ、カーテンもあるから自分で適当に……」


「そういうわけにはいかぬよ、炎夏。――この発情を解消するには、律季自身の手でなくてはならないのじゃ」


「え……!?」


「なぬっ!?」


 ダメもとで言ったのだが、まさかのレイン先生からの太鼓判。これはテンション上がらずにはいられない。

 ……っていうか、え? 「カーテンあるから」ってこの人、まさかこのベッドで一人でする気だったのか? 天道先輩がそんなこと言い出すってことは、マジで余裕ないみたいだな……。


「本来使えないはずの炎魔法を律季が使ったこと――それは、魔法界の絶対的ルールを破ったことにほかならぬ。

今炎夏に発情が降りかかっておるのは、その代償を払わされているものと解釈できるじゃろう」


「私が一方的に損するだけですよねそれ!? さすがに水鏡くんに都合よすぎませんか!?」


 要するに『乳揉ちちもみ技巧スキル』は、使うたびに二回の乳揉みを要求するわけだ。

 一度目は胸を介して魔力を供給するための接触。二度目は、能力を使った代償を贖うための乳揉み。しかもこちらは催淫効果が表れる以上、ただ触って終わりというわけにはいかないだろう。


 つまり一度使ってしまえば、どう転ぼうが確実に先輩にセクハラできるってわけだ。

 『生命力の鉄拳リビドー・ナックル』――お前、最高か?


「そりゃまあ、律季の能力でこうなっとるんじゃからの。魔法とは本来使用者の願望を叶える力じゃし。

おっぱい揉みたいのがこやつの願いならば、そりゃあ能力は『おっぱい揉む』になるじゃろうな」


「り、理不尽すぎますよぉ……! 魔力あげるのこっちなんだし、せめて代償は水鏡くんが払うべきじゃないですか……」


「……その場合、代わりに俺が発情する事になるんじゃ?」


「……前言撤回。考えるのも怖いわね」


「『属性を捻じ曲げる』などというド級の反則の副作用が、発情で済んでおるだけ僥倖じゃろう。ほれ、おぬしら覚悟を決めい」


「はい、とっくに完了してます」


「ううぅぅぅぅぅ……。な、なんでこうなるのよぉ……?」


 たしかにパイタッチは先ほどやったばかりだが――緊急に迫られて敵前でやるのと、落ち着いたベッドで事に及ぶのでは訳が違う。それも天道先輩の発情を解消するために行う、完全合法のセクハラ乳揉みだ。俺を阻むものはもう何もない。

 そう考えた瞬間、俺の体は動いていた。靴を脱ぎ、ベッドに上がり込んで天道先輩に迫る。


「や、やだっ……!」


「ふーっ……! ふぅ……っ!!」


(あ、あああ……だめ、もうどうやったって逃げられない……)


(ヤれる……ヤれるヤれるヤれる!! ずっとやりたかったこと、これから全部できる……っ!!)


 俺の影が重なり、のしかかられるような体勢になっても、天道先輩は身動きできない。綺麗な黒曜石の目の瞳孔をめいっぱい開いて、緊張した顔で俺を見返してくるだけだ。

 高嶺の花だった彼女を、憧れの存在を、後輩の俺がベッドに組み敷くこの状況――少なくとも今は俺が上で、先輩が下にいる。世界のすべてに勝ったかのような全能感が体中にわいてくる。


「うっひひぃ……た、たまんねぇ……!」


「や、やめなよ水鏡くん……本気で気持ち悪いわよ」


「ど、どっ、どうしよう!? なにからしよっかなぁ~!? いっぱいありすぎて選べねえ……!!」


「まずは脱がせろ。魔力経路の問題じゃし、素肌に触れないと意味なかろう。

あと、今わしが空間に『膜』を張ったから、いくら音を出しても聞こえんぞ。心行くまでやるがいい」


「なんでさっきから水鏡くんの肩もつんですか先生!?」


「ぬ、脱がせる……っ♥ はぁはぁはぁ……♥」


「やっ、やめてやめてっ! 自分でできるからっ!!」


「いえいえ、遠慮なさらずに……!」


「きゃあーっ!?」


 興奮しすぎて無意識に魔装を展開してしまった俺は、ナックルダスターのはまった手で先輩の肩を押さえつける。いつもならぶっ飛ばされるところだが、今の彼女は発情でへにゃへにゃになって力も出ない……つまり、好き放題できる。

 イットイズノット性犯罪。バット医療行為。歯医者だってむずかる子供には多少強引な手を使ってでも手術台に乗せるだろう。


「や、やめてぇ……♡」


「――おい律季。そのまま無理にひん剥いてしまっていいのか?

あるいは放っておいた方が、おぬしにとってはいい結果になるやもしれんぞ」


「――うっひょ!?」


 そこで、レイン先生がベッドの上に上がり、先輩を犯そうとする俺の耳もとでささやいた。

 むんにゅう~~~っ♡♡ と天道先輩越えのむちむちおっぱいが背中に押し付けられ、鈴を転がすような声と息遣いが直に鼓膜を揺らす。妖しい艶っぽいエロスに、つむじからつまさきまで慄きが走った。


「ここでおとなしくしておれば、見れるではないか? ――おぬしにおっぱい揉ませるために、恥じらいながら服を脱ぐ炎夏の姿をの……♡ 炎夏にとっても発情の解消は課題なのじゃ。おぬしが無理やり迫る必要もなかろうが?」


「――!!!! ザ、ザッツジーニアスアイデア……ッ!」 


「えーっ!?」


 せ、先輩の……生ストリップ! それは大変興味があるぞ!?

 レイン先生、なんてことを考えるんだ……! 俺ですらそんなことは思いつかなかった!! 


「さぁどうぞ!! 俺は全力で目に焼き付けます……!!」


「レ、レイン先生!?」


「おぬしがいつまでもぐだぐだ言うからじゃ。ほうっておけばどんな症状が出るか分からぬのだぞ?

こんなふうに余計恥ずかしい目に遭いたくなかったら、なすがままになっておくのが賢明じゃ」


(ひでぇな……)


「わっ、分かりましたよぉ……! 脱げばいいんでしょ脱げばぁ!!」


 とんでもない暴論である。なぜかレイン先生もこの状況をちょっと楽しんでいた。今までで一番イキイキしてる感じだ。

 ここに味方がいない事を察した天道先輩は、明らかにヤケになって制服の裾に手をかける。


「お、おおおおおお……♥♥」


「――ううぅぅぅ……も、もう……♡」(まだ手かけただけなのに、目血走らせすぎ……♡)


「見てみろ、律季……あの脱ぎ方を。女に特有の、両腕をクロスさせて上着を引き上げる、あのやり方……♡

ただ持ち上げるだけでは、なぜダメなのかわかるか……? 答えは、『あのお~っきな胸がつっかえてしまうから』じゃ……♡ 」


「はぅ……♥!?」


 ぐぐぐっ……♡ ――むちぃっ♡

 裾が上がっていくと、布地が下乳に思い切り押し付けられてラインがはっきりと見えるようになる。そしてわずかにちらつく、オレンジ色のなにか。


「『う、うわぁ~……っ♡ あ、あれって、ブラジャー……俺たちがいつも見たかった、炎夏のブラジャーじゃねーかぁ♡ へぇ~っ、こんな色してたんだ~……っ♡ てか、いっつもおっきいの気にしてるようなふりして、膨張色の下着なんか着けてやがるのかよ~っ♡』」


「うぐぐ……さっきからなにやってんですか先生……っ!」


(うおおおおおお……っ♥ あ、頭おかしくなりそう……♥)


「『……おらおら、もたもたすんなよぉ♡ くっちゃべってないで、はやくおっぱいみせやがれぇ♡ 

このこのっ、さっさとぬげぇ、ストリップしろほのかーっ♡ いいかげんにしねぇと、ぼくちゃんおこっちゃうぞぉ♡ おっぱいさわってやらねぇぞーっ♡ ぼくにさわらせるために、そんなデカパイぶらさげてんだろうが、てめーはよーっ♡』 ――ぷっ、くくく……っ♡」


「あっ……ああああっ……♥」


 『心情代弁』どころではない。それはまるで、『レイン先生の言葉に思考が寄せ付けられる』ような感覚。

 甘い声に浮かされ、天道先輩へ抱く感情がどんどん攻撃的な方向へ誘導される。「やった~、おっぱい揉ませてもらえるー!」から、「は、はやくヤらせろぉ……っ!」へと、心の動きが変わっていった。


「くぅぅ……え、えいっ!」(――だっ……ぽぉん♡♡)


「ほっ、ほぉ~~~~~~~……っ♥♥♥ だ、ダメだ――もう我慢できないっ!!」


「ひゃっ!」


 制服の上着とシャツが持ち上げられた半脱ぎの状態、オレンジ色の巨大なブラジャーがモロに露出した。その瞬間爆発するかのようにエロい香りが立ち込める。

 見るからにサイズがピッチピッチ、若干乳肉に食い込んだブラの中へ、俺は容赦なく両手を突っ込んだ。


「ほう、あえてブラジャーの中に手を入れて揉むか……。やはり好き者じゃなおぬしは」


「わ、わかり切ってることでしょそんなの……んぅっ♡」


「う、うへへへへぇ……ぬくぬくですっべすべだぁ……♥ さ、さいこぉ~~~~っ♥」


 ブラの布地をかきわけるようにしておっぱいの表面をねっとり撫でまわす。掌全体が幸せでたまらない。

 唇を引き結ぶ天道先輩の恥ずかしい顔を、間近で舐めるようにガン見しながら、ゆっくりと優しいお肉の海に指を沈みこませていく。それが1mm深くなるたびに、彼女の表情から余裕が無くなっていった。


「……ふーっ……」


「……?」


「――すぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~………………っ♥♥」


「~~~~っ……♡!」


 息をギリギリまで吐いてから、天道先輩の濡れ烏色をした奇麗な御髪に鼻をうずめて、思いっきり吸う。

 天道先輩のフェロモンアロマで肺の中が残らずいっぱいになった。嫌悪感で彼女の体がぴくりと震える。


「フガフガフガフガ」


「ちょ、ちょっとぉ……♡!」


「あ~~、うんめぇぇぇぇ~~~~~♥♥ 依存性抜群すぎ~~~~~♥ ヘビーホノーカーになっちまう~~~~~っ♥」


「ヘビースモーカーみたいに言うなぁ! ――ふぁんっ♡ む、胸もいっしょにぃ……♡」


(イチャついてるのう……)


 欲望の限りを尽くせて、やりたいことを全部やれるこの状況。

 さっきまでは見れることが幸せだったブラジャーも、こうなってくると邪魔者になってくる。もっとおっぱいを好き放題にしたいという気持ちが止められない。


「……てか、いくらなんでもギチギチすぎるだろ。ブラとの間にゆとりがなくてろくに手が動かないじゃないか。

見た目エロいですけど、こんなサイズ合ってないのつけてたら、せっかくのお胸が小さくなっちゃいますよ。もったいない」


「別にそれならそれでいいのよっ……♡ んっ、好きで大きくなったわけじゃないし……っ♡」


「このサイズのブラを生産しているところは日本にないからの。海外のニッチなメーカーから輸入するか……でなければ、オーダーメイドするしかない。どちらにせよ値が張るから、おいそれと下着を買い替えるわけにいかんのじゃ。わしも同じだからわかる」


 ……爆乳魔女二人の苦労がしのばれる会話である。先輩、普段からレイン先生におっぱいのことで相談してんだろうなぁ……。

 日常生活から爆乳に悩まされているのは知っているので、ちょっとかわいそうになる。


「炎夏に迷惑をかける、悪いおっぱいにお仕置きをかましてやれっ♡ ……そうじゃ、おぬしのセクハラは、正義のセクハラなのじゃ♡」


「せっ、正義!?♥ 俺のセクハラは……正義!?♥」


 天使の声に似た悪魔の囁きが、背後から俺の耳元をなでた。

 ――いや、あくまで先輩の体調を治すためだ。俺も楽しいし、全然悪魔じゃねーや。レイン先生はこんだけ美人さんなんだから天使に決まってるだろ。


「どれ……このままだと一向に症状も改善せんし、そろそろブラもとってしまおうかの?」


「!!」


「だっ、ダメですっ。それだけは絶対にっ……ふぁんっ♡」


 さんざん気持ちよがっておいて、この期に及んでのしゃらくさい抵抗。

 俺は『ぎゅみゅぅっ!!』とおっぱいをわしづかみにして、彼女を黙らせた。


「こっ、こらぁ!?♡」


「うっ……うるさいです先輩♥ 俺のセクハラは正義なんですよっ……♥ 拒むほうがいけないんですっ♥」


「なぁっ……ちょ、調子にのってぇ……!!」


「そうじゃそうじゃ。お前が正しいぞ律季。悪ぅ~い炎夏は屈服させてしまえ♡ 

さぁ、生おっぱいの解禁じゃぞ……♡ いままで乳暖簾に隠されてた乳首も、みほーだい♡ さわりほーだい♡ ただおっぱいのお肉をむにゅむにゅされるだけで、こんなになってしまうぐらい敏感な炎夏が――いっちばん、気持ちよくなれるところを、い~っぱい……♡ くくく、どうなってしまうのだろうなぁ♡♡」


 訳の分からないどす黒いものが心を支配する。征服欲のホルモンが頭からドバドバ出るのを感じていた。

 戦闘に勝つため、あえて冷えた態度を演じていた時とは全く違う――「もっとケダモノになってしまいたい」という欲求だ。口から滑り出て来る、セクハラ全開の露悪的な台詞こそが、今の俺の本音だった。


「天道先輩めぇ……こんなにエロかわいいくせに、よくも今まで俺にたてつきやがったなぁ!

あなたが存在してくれるだけで俺は幸せなんですよ! 自覚あんですかこの完璧美少女さんめ! バツとして乳首見せやがれっ!!」


「情緒不安定にも程があるわよ!? ――きゃっ!!」


「剥いてやる……! ひんむいてやるぅっ♥」


 ブラジャーの中央部分をひっつかみ、引きちぎろうとグイグイ引っ張る。

 背中にホックがあることぐらいは知っているが、それを外すような悠長さはない。とにかく一秒でも早くおっぱいが見たくてしょうがない俺は、自然と暴力に訴えていた。


「ま、まって♡ まってぇ水鏡くんっ♡」


「お、落ち着け律季。そんなやり方では外れるものも外れんぞ」


「ぐるるる……!!」


 ……なんか、天道先輩が痛そうにしながらもまんざらでもなさそうだ。

 とはいえ、よく考えればこのブラはただの布っきれではない。ちっちゃくて綺麗な先輩本人の顔よりも余裕でデカイ物体を包んでいる、縁の下の力持ちだ。身体強化スフォルツァートを使えば分からないが、やみくもに引っ張ったってちぎれるわけがない。


「ほれ、念力サイコキネシス


「……ふぇっ!?」「……なっ……!!」


 レイン先生が杖を振ると、半脱ぎ状態になっていたブレザーがしゅるりと抜けて、ベッドの上に落ちた。次いで、さっきからなんとか俺の責めを避けようと抵抗していた先輩の両腕が跳ね上がり、見えない鎖に引っ張られるかのように彼女の頭上で固まる。

 これで彼女を守るものは何もない――濃厚な香りを放つ脇と、ブラ一枚の胸が、俺の目の前にさらけだされた。


 ――カチャッ、カチャッ♡


「えっ……!? ま、まさか……いやっ、いやです先生っ♡」


「ダラダラとイチャつきおって……おぬしらに任せていたらいつまでたっても終わらん。わしが手助けしてやるから、さっさとやらんか」


 先生が指先で杖を細かく制御し、天道先輩の背中のブラの金具が、静かに音を立てていく。

 だが、まだ外れない。先輩の心を弄ぶかのように、念力を操る杖はくるくると回り――先生の手が俺の手を取って、その杖にかけさせた。


「もうあれは取れかけの状態……あとちょ~っと力を加えるだけで――どっかぁ~ん、じゃ♡

最後の一押しはおぬしにくれてやろう。いよいよ御開帳じゃぞ……♡」


「――っ!!」


 怯える天道先輩の表情と、楽しそうなレイン先生の囁き声。

 同じ杖を持った手に手を重ねた、ケーキ入刀じみたこの体勢。うきうきする背徳感に背筋が震える。


「……くくく……♡『うお~、すげっ♡ ほんとに見れるんだ~っ♡ 炎夏の乳首、丸見えにできるんだ~っ♡ このデカブラはぎとって、町中の男たちが狙ってる炎夏の、めちゃくちゃはっずかし~い場所を……うっひょひょ~~っ♡ ぼくちゃん、生きててよかったぁぁ~~っ♡』」


「はぁはぁはぁ……っ♥」(ぐっ……!)


「あ、ああああ……うっ、うそでしょ、水鏡くん……♡」


「『ようし、いくぞ♡ 覚悟しろ炎夏ぁ♡ 見るからな♡ おまえのおっぱい見てやるからなぁ~っ♡』」


「やめて水鏡くん♡ やめてぇぇぇ~~~~~っ♡♡♡♡」


「『それぇっ♡ くらいやがれ~っ♡』」




 号令するレイン先生の声と同時に――ほんのわずか込めた念の力が、杖を伝う。

 かちゃり……と。確かな手ごたえとともに、ブラのホックがはずれて――




 ――ばっ……るぅ~~~~~~ん!!♡♡♡♡

 



「あ、ああああ……♡♡♡♡」



「お、おおおお……♥♥♥♥」




 まるくてひろくて、つやっつやの乳輪。親指みたいにぶっとい乳頭。しゃぶりつきたくなるようなピンク色。

 おっぱいのでかさに完璧に比例した、いじりがいのありすぎる巨大なちくびが――そこには、あった。




「……ぐすっ。……も、もう許してよ……っ♡」(ポロ……♡)




「――」(ぶちっ)



 

 腕を吊られて動けない天道先輩が、許しを乞いながら涙をこぼすのを見た時、俺の頭の中で何かが切れる音がした。

 目の前で丸出しのRカップと、背中に押し付けられるUカップがおりなす、おっぱいパラダイス――これは、たかが命を張っただけにしては、あまりにも過ぎたご褒美の気がした。

 



「さぁ、律季――清純でお上品な巫女様を、穢し尽くしてやるがよい♡」




 ああ、だめだ――もう何も考えられない。

 レイン先生の応援に突き動かされ、俺はふらふらと手を伸ばした。







◆あとがき




次回、ナマでの乳揉み。

あまりにも力を入れすぎて前後編に分かれてしまいました。R指定的にアウトになる可能性もあるので、最悪の場合は別口でR18版を投稿します。




 ――ブックマーク・感想・評価等よろしくお願いします――




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