仲間への復讐はわがままか
ネオミャウ太
第1話
「新しい仲間雇ったから、ライトはここで別れてくれるかな」
とある日突然俺はリーダーのケントに理不尽な理由で追放される。
真相を聞き出そうと仲間を追ったら、魔物にやられて死んでしまい目の前が真っ暗になる。
次に目覚めると俺を追放したケントとエリアの顔があった。
どういう事だと戸惑っていると
「アリト、おはよう、パパだよ」
「アリトちゃん、いっぱい寝れた?」
とデレデレした顔で俺に話しかけてきた。
俺は話しかけてきた内容から、俺はもしかして死んで仲間の子供に転生したのかと考え。
よくも俺を悲惨な目に合わせたな、いつか復讐してやると心の中で誓ったのである。
この日から俺はケントとエリアに我儘を言い、困らせる。
2人困った顔を見て、ざまあみろと思ったが俺の我儘に2人は大変そうだったが最終的は笑顔で応えてくれた。
そんな2人をみてまだ大丈夫か次はもっとすごい我儘を言ってやると心の中で誓い、次の我儘を考えていた。
我儘放題で過ごしていたある日の事、俺はケントが月に一度だけ帰りが遅くなるのを気づきエリアに
「お父さん、まだ帰ってこないの?」
「お父さんね、昔の友達に会っているのよ」
「昔の友達って?」
「お父さんの昔からの友人で一緒に旅をしていた人達よ」
とエリアが言ってきたのでまだあいつらと繋がっているのかこれは好都合だ、あいつらにも復讐してやらないとなと思いながら
「そうなんだ、大切な友達なんだ」
「そうね、大切な友達よ」
とエリアは少し寂しそうな笑顔で言っていた。
それからも我儘を言う日々を過ごし、ケントが友達と会う日になったので俺は2人に
「お父さん、友達と会っているんでしょ、連れてってよ」
「エリア、アリトに言ったの?」
「アリトが気になってたみたいだから説明したわ」
「そうか、うーん」
とケントは悩んだ後、俺を持ち上げ
「よし!アリトの成長を見せるか、エリアも今日は行くだろ」
「ええ、行くわ」
と会話を終え俺たちは昔の仲間の元へいくのであった。
俺たちは街に行き、とある酒場に着き、中に入る。
中に入ると昔の仲間が全員集まっており
「ラブラブだな」「その子がアリト、可愛い〜」「どうも」
と挨拶をしてくれる。
ケントとエリアは挨拶を返し、俺の席を用意して席に着く。
席に着くと昔の仲間が俺の方を見て
「でっかくなったな」「アリトちゃん、膝座る?」「こんにちは、レイです」
と挨拶をしてきたので戸惑っているとエリアが俺を抱っこして
「ごめんね、怖かったよね」
とあやしてきたので恥ずかしくなり
「お母さん、恥ずかしい」
と言い、離してもらう。
その後、俺は自分の席に座り、仲間が楽しく会話している様子を見て、良いな、俺も加わりたかったなーとしんみりしていると涙が出てしまう、するとエリアが「眠くなったの」と言いさっきのように抱っこしてあやしてしてきたので俺は「恥ずかしい」と言い、また離してもらう。
しばらくの時が経ち、ケントが俺をエリアに預け
「皆んな、そろそろ、行くか」
と仲間に言うと
「そうだな」「そうね」「行きますか」
と頷き、酒場を出て行く。
酒場を出て行き、墓地に着く、そしてある墓石の元へ行き
「ライト、ごめんな、俺がちゃんと理由を言えていれば死ななかったよな、努力しているお前に実力不足だと言えず日和った俺が悪かったよごめんな」
と俺の前世の名前を呼び謝る。
俺は心の中で驚き、俺の実力不足かー、ハハハ、それは言いづらいよなと落ち込む。
「お詫びにならないけどお前が好きだった、酒を供えるよ」
と酒を供えて祈る、すると仲間も祈り、しんみりした空気になる。
落ち込んだ俺はもう俺のせいでしんみりさせたく無いので
「このお友達はどんな人だったの?教えて教えてー」
と我儘を言うとエリアは
「そうね、この人はね」
と前世の俺の事を語りだすと仲間も前世の俺の事を語り出した、その光景を見て俺は涙が出ていた。
仲間への復讐はわがままか ネオミャウ太 @neomyuta
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます