第15話 青春Ⅰ

 

入学式の日

私はワクワクしていた。

まるで別世界にきたみたいな感覚にもなった。

髪の毛を染めてる、ピアスをしている、化粧をしている。

ミニスカートにルーズソックス。

中学の頃は周りにこんな人たちはいなかったから。

友達もすぐにできた。

入学式の帰りに私はそのまま美容院に直行し髪を染めた。

そして家に帰ってピアスの穴を開けた。


制服=ブランド

そんな気分だった。

入学式の次の日、地元の駅でナンパされた。

8才も年上のなんだかやばそうな人だった。

地元でナンパされたから同じ中学の友達を誘って

カラオケに行ったり公園でたむろったりしていた。

その人が自分に好意があるのはわかったけど私は興味がなかった。

誰か友達連れてきて欲しいと頼んで

後輩の男を呼んでくれた。

その後輩君の方が気になり仲良くなりたいと思った。

付き合うことはなかったけど

入学1ヵ月もしないうちにその後輩君が車で学校まで送り迎えしてくれたこともあった。

知り合って1ヵ月程で突然連絡が取れなくなった。

後輩君もナンパ男も。

逮捕されたみたいだった。


毎日友達とカラオケに行ったりぶらぶらしたりして楽しい毎日を送った。

バイトもしなかったからお金がなくて親からお金を抜いていた。


携帯をもったから出会い系もやったりした。

出会系で会うときは友達と2対2で会う。

年上好きもあったがわざと年上を選んでた。

おごってくれるからだ。

そして夏前に彼氏ができ初体験も済ませた。

初体験後すぐにその彼とは別れた。

正直あまり好きという感情はなくてただ早く経験をしたいと思っていただけだった。


学校は遅刻することが多くなっていった。

元々そうゆう人が多い学校だったからそれが普通くらいに思っていた。


夏を過ぎたころ、出会い系で知り合った静岡に住むタメの子を好きになった。

遠距離恋愛をした。

彼が新幹線で会いに来てくれた。

親に隠れて家に泊めていた。

そのうち離れるのが辛くなり駆け落ち同然で

片道だけのお金を持って静岡に行った。

家に帰らないつもりで。

だけど私の親に連絡され、夜中に母とむっちゃんまだ幼い弟が

車で迎えきて連れ戻された。

帰りの車の中は怖すぎくるくらい静かだった。

家についたのは朝だった。

母とむっちゃんはそのまま仕事に向かった。

私は彼と離れたことが悲しくて学校には行かなかった。

しばらくして別れることになった。

はじめての大失恋を味わった。




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