第12話 思春期Ⅲ


中学生になっても特別変わることはなかった。

部活にも入って普通の学生生活を送っていた。


けれど万引きと親からお金を抜き取りるのは止められなかった。

貧乏な家だったから余計に万引きは止められなかった。

靴やカバン、洋服、高い化粧水など欲しいものはそうやって手に入れればいいと思っていた。

流行物を誰か一番最初に買ったとか

私もそれ持ってるよとかでマウントをとっていく女子たちに

置いていかれないように必死だった。

学校は一番落ち着いていると言われる学校だった。

髪の毛を染める人も化粧してる人もピアスをあけてる人もいない。

ミニスカートにするとすぐに注意される。

真面目な学校だった。


私はやっぱり今の私は本当の私じゃないと思っていた。

言いたいことも言えない、行動できない自分に腹が立ったり

友達に気を使いすぎている自分にも嫌気がさしたりして。

中学生になってから私はたまに

親が吸っていた煙草を1本こっそり取り隠れて吸ったりしていた。


中2の時、隣の区にいる友達におもしろいのあるよと

伝言ダイヤルを教えてもらった。

友達は中学生って結構価値高いみたい!

お金ないんですとかおこづき付きでカラオケ連れてってください!

って入れると結構伝言くるよ。それで友達と2人であって一人1万ずつ

もらったよと言っていた。


へぇ~面白そう。

教えてくれた友達と一緒にやってみた。

10分もしないうちで伝言が30件程くる。


初体験をくれるなら20万あげるよ。

おさわりは大丈夫かな?


そんなへんな伝言もたくさんあったけど

選びたい放題だ。


怖くて会うことはしなかったけど

度々、伝言を入れ反応を見て楽しんでいた。

友達は実際に会ってよくお金をもらっていたみたいだ。

見た目も服装も変わりびっくりした記憶がある。

いいパパ見つけたんだと言っていた。

これが今で言うパパ活なんだろうなと思う。


中学生でやっぱり男の人はそうゆうのが好きで

若い子が好きなんだと感じた。


そんな中2の夏、またおじいちゃんに襲われることとなる。

友達と遊びに行く予定があってそのことをおばあちゃんに話したら

遊ぶところのすぐ近くがおじいちゃんの家だから

元気か見てきてと言われおじいちゃんの家に行った。

友達には玄関の外で待っててもらい

ポストに溜まった郵便物を持っておじいちゃんの家に入った。

おじいちゃは部屋で座っていた。

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