第10話 思春期Ⅰ

5年生になってから自分の体も女性へと変わっていくように感じた。

元々、人見知りなもののお洒落には興味がありよく

母の服や靴、化粧品も勝手に使っていたりした。



この頃から私は変質者によく合うようになった。

体の成長はかなり遅い方だったが、それでも変質者によくあった。


ただ裸を見せてくる人

体育着を来てブリッジをしてるところを写真に撮らせてくれないか?

と言ってくる人

ここに唾液を入れてくれないか?

といってくる人


変質者が多い時代だったのか

あいやすいタイプだったのかはわからないけど

よく逃げていた覚えがある。



むっちゃんとは割り切って付き合っていた。

話すことがなければ話さないし、自分の部屋ができたから

食事以外は自分の部屋にいるようになった。

それでも無視されたり暴力を振るわれたりすることはなかったから

危ない存在ではない事はわかっていた。

一緒に住み始めたころ母に

「むっちゃんと結婚したいと思っているけど、いい?」

と言われた。

私は反対した。名字がまた変わって学校で言われるのが嫌だとか

理由をつけたと思う。

そこから結婚することは出してこなかった。

だけど、この時反対したことをすごく後悔し

私の心の傷となった。




5年生の冬頃、おじいちゃんの家に泊まりに行くことになった。

とは言ってもおじいちゃんは母の実親ではなく再婚してできた親で

離婚もしているので、おじいちゃんだけどおじいちゃんじゃない?

みたいな感じだった。

このおじいちゃんもみるからにダメな人で

ヘビースモーカーでギャンブル好き。

それでも孫は可愛いと可愛がっていてくれたので嫌いではなかったし

私たち姉妹は結構懐いていた。


「家汚いのに本当に泊まるの?」

と母は聞いてきたが姉妹で泊まりに行くことになった。


ご飯を食べたりわいわいしたりして楽しかった。

川の字で寝ることになりおじいちゃんを真ん中にして寝ることになった。


夜中、ふと異変を感じて起きるとおじいちゃんが後ろから抱きついていた。

呼吸は荒くぴったりとくっついてきて私の首元を舐めていた。

荒々しい呼吸からたばこの匂いがする。

まだそんなに成長していない胸を触り下半身まで触られた。


なんかダメな気がする、、

そう思い寝返りをうつふりをして離れた。

それでもまた近づいてきてずっと触られていたと思う。

夢なのか現実なのかわからず朝ぐったりした。

気持ち悪かった。



母には言えなかった。

言ってはいけない気がして。

ただこの時の記憶が私の中から消えることはなかった。

おじいちゃんの家に泊まりに行きたいと言うこともなくなったし

おじいちゃんと遊びたいと思う気持ちもなくなった。



なんでいやな目にばかり合うのか

私の人生はずっとこんなことが続いていくのか

そんな事ばかりを考えてた。











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