第3話 幼少期Ⅱ
気づいたら宙に浮いていた。
首をしめられそのまま持ち上げられていた。
苦しくて声にならない声でいつもの言葉
ごめんなさい、、、。
もう何がスイッチだったのか分からなかった。
妹ができ扱いに差が出始めてきた頃
父の暴力はどんどんエスカレートしていった。
雪がふる寒い夜、いつものように父が寝るまでマッサージをしていた。
父は布団にいるが部屋は暖房がついてなくすごく寒かった。
思うように手も動かずにいたら父のスイッチが入った。
パンツだけの状態にさせられそのまま玄関の外へ。
もちろん靴もなくただ寒くて震えてた。
通行人に見つかったらいけないと人がくるたび隠れてた。
もうこれも日常茶飯事こと。
うちの家は玄関を開けたらすぐにトタン階段がある家だった。
よく外に出されそのまま蹴られ階段から落とされた。
またある時は、悪い子だからと手の小指を切り落としてやると言われ
ハサミ、布切ハサミ、包丁といろんなもので小指を切り落とされそうになった。
何度小指から血が流れたかわからない。
親が夜の営み中、妹が起きるとリモコンを投げられる。
妹を静かにさせ何も見てないように振る舞う。
いつもそれが始まると起きないでくれと願った。
何がいい子で何が悪い子なのかわからなかった。
本当は普通に会話をして一緒に遊んでほしかった。
きっとずっと寂しかった。
5才の頃、水疱瘡になった。
熱もでて辛くて体中が痛痒い。
それでも両親は一緒にはいてくれなかった。
一人で寝てなさいと仕事に行き、夜は移るかもしれないからと
布団では寝かせてくれなかった。
ご飯を炊くのとお味噌汁をつくりのは私の仕事。
5歳からそれは始まった。
作り忘れたりすると熱湯をかけられる。
それも跡が残らない程度に。
叩かれたら痛いは通り越した
ただ熱い
叩かれたところがただ熱い
心がギュッとなる
心が痛い
いつからか声を出さずに泣けるようになってた。
バレないように隠れて泣いてた。
下だけをみて毎日泣いてた。
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