第4話 蓮斗、ありがとう。

「実は俺のねえちゃんもそうなんだよ。」と教えてくれた。

「どれだけ辛い症状か知ってたのに、走らせたりしてすまない。」と頭を下げた。


私は慌てて「謝らないで!あなたは悪くない、」と言うと優しい顔をしていた。


男の子の名前は田中 蓮斗くん同い年の中学1年生らしい。


私 「学校なのに、休んでよかったの?私はもう行っても無理だからやすむけど…」と聞くと


蓮斗 「別にいいよ。泣いてる子を知らんふりして授業受けるよりいい。」と言ってくれた。


私は今までの悩みを最初は話すのを躊躇ったが蓮斗なら大丈夫だと思って話した。


蓮斗は「辛いよな。よく頑張ったな。朝起きて駅まで来たことがもうすごいよ!」と褒めてくれた。

そして「臭くなんかねぇよ。」といって私のクラスの男子達にデリカシーが無いと怒っていた。


お昼の12時になろうとしていた時、

蓮斗は「これからなんかあればこの番号に電話して。いつでも相談乗る。

あと、お前は十分偉いし頑張ってる。大丈夫だ。1人で抱え込まなくていい、嫌なら嫌でいい。学校行けなかったから人生終わりってこともない。臭いだってくさくねぇ!!」といってくれて、私は『分かってくれた、褒めて貰えた。』と嬉しくて泣きそうになった。


蓮斗はその後駅の方へ戻って行った。


私はその言葉を胸に


「よし。ちょっとずつ頑張ろう!!」


と前を向けるようになれた。








そして蓮斗は私の初恋の相手となった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あなたと出会えてほんとによかった。 crea @IrelandQueen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ