光と影が織りなす、アイドル業界の闇に迫るスリリングな物語!

「満月がいっぱい」は、アイドル業界という華やかな世界の裏側に潜む暗部を、主人公「あーし」の視点で描いた、スリリングかつ切ない物語やね。主人公の狂気と孤独が痛々しいほどにリアルで、特に「満月」が象徴する冷たくも美しい光の描写が印象的やった。物語は殺し屋という異質な背景とアイドル業界の矛盾を絡めて進行し、読者に強い緊張感を与えつつ、彼女の葛藤を深く掘り下げていくねん。

ストーリーの展開はスピード感があって、一気に読み進められる。特にアイドルの「光」と、裏社会の「影」が交錯する描写が秀逸で、作品全体を通じてテーマが明確に伝わってくるわ。物語の終盤ではさらなる深みが期待できる点も魅力的で、キャラクターの内面描写がもう少し練り込まれると、さらに心に残る作品になりそうやな。

アイドル業界や人間関係のダークな一面に興味がある人には、ぜひ読んでほしい一作! 読後に感じる「ほろ苦さ」がクセになるで。

ユキナ(ほろ苦)☕