第36話 執着の心

皆さんお久しぶりです‼

3週間ほど経ったでしょうか…ようやく物語を書く手がスラスラと走るようになりました

‼毎日更新は難しいですが、本日よりよろしくお願いします‼

新作の方も出させていただいたので、新作の方もよろしくお願いします‼

新作はファンタジー作品となっており、主人公は近況報告の方にイメージイラストを投稿させていただきました。是非見ていってください‼

長くなってすみません‼本編をどうぞ‼

9:51追記

新作リンクはこちらです。

https://kakuyomu.jp/works/16818093074643863212

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1日が終わり、俺は穏やかな気持ちで帰宅した。

課題などは出ているものの、今までの辛い課題に比べれば何も問題はない。


今までの辛く、そして量の多い課題を思い出せば思わず涙が出そうだ。

俺は自分なりに時間を使っていった。


スマホの着信を気にせずに過ごしていたが…後日俺は後悔することになる事を、この時の俺は知る由もなかった。


「ふわぁ…本当何言ってるんだろうな俺…何が補っていけばいいだよ。補うも何もそもそも前提として俺等は色々と可笑しいだろうが…」


ここでいう可笑しい点…それは表面上では付き合っているのに本質は付き合っていない点にある。


彼女の家に行ったりするのは…そういう関係ならあるかもしれない。

そして実際に行ったけど…お互いに意識していないのか、そういう行為もしなかった。


そういう妄想に走りたくはなかったし、特に問題はない。

それに俺自身、最初に打ち出した目標を忘れてきているのではないだろうか?


『このままでも良いんじゃないか?』とか、『いっそこのままでも…』と心の何処かで思っているのかもしれない。

そういった中途半端な心を今ここで変えなければいけない。


「今日みたいに連絡を全無視するのも良いな…いちいち接してたらこっちが疲れちゃうよ。カップルとかって面倒くさいなぁ…とはいえこれは俺の選んだ道。自分で選んだ以上は進んでいかないと行けないな。」


独り言をつぶやく俺は他人から見たらどんな表情をしているのだろうか?

今俺は自室にいるし、普段からドアに鍵をかけてある。


他人が俺の表情を見ることは出来ないが、とても気になる。


辛そうな表情をしているのだろうか?それとも苦しげな表情をしているのだろうか?それとも悲しげな表情をしているのだろうか?


俺は今、自分自身の状態を把握しきれていない。


これを一言で表すとしたら…『混乱している』というのが正しいだろう。


あれをやらなければいけない。でもこれもやらなければいけない。と翻弄されて結局本題を見失いかけている…このままでは自分自身を見失って結局何も果たせずに終わってしまう。


まずは目標を明確に…そして心にとどめておこう。


「はぁ…気分が重いな。」


俺はそう言いながらベッドの上に腰をおろした。

ベッドは普段とは違う時間に寝転んだ俺の事も暖かく迎え入れてくれた。


「あぁ…今日はつかれた。いろいろな事を考えたせいで頭も痛い。」


ゆっくりと時間を取りたいところだが…明日からはまた学校が始まる。

そういえばあいつ、遅刻していたな。


あの眼の下の隈は尋常じゃない。

悪夢でも見たのだろうか?もし悪夢を見たのならぜひ内容が知りたいところだ。


あの女は未だ俺の事を騙せていると思っているはずだ。

表には出さないが、『私は可愛いからこうなることは当然だ』とでも内心思っているのかもしれない。


そんなあの女が表情を崩してくれるのであれば…俺にとっては本望だ。

俺の事を馬鹿にしたあいつと、お仲間含めて全員にどうにかして復讐してやる。


俺はそう心に決めて眠りについた。

明日、自分の想像を絶するような出来事が起きるとは知らずに…





「返信…こないなぁ…」


私はスマホの画面を食い入るように見ながら食事を摂っていた。

課題を優先してやっていたため今は少し遅めの夕飯を摂っているところだ。


私は課題を始める数分前に送ったメッセージに既読すらつかないことを気がかりに思っていた。

メッセージが送られた場合、相手には通知が逝くはずだ。もちろん設定で拒否をしていた場合はそうとも限らない。でも彼女のメッセージの通知を拒否したりはしないはずだ。


だって彼女なんだから。大切に思っている人だったらそんな事しないよね?それに…彼だって私の事大切にしてくれてるし、絶対にしてないはずだ。


そう…そのはずなんだけど…


私は不安から手に持っている箸を止めた。

そんな時、妹が後ろから声をかけてきた。


「お姉ちゃん。スマホ見ながら食事すっるのは行儀悪いよ?」

「…」

「お姉ちゃん‼」

「あっ…ごめん。ちょっと集中しててね…」

「良いの良いの。それより誰かとメッセージのやり取りしてたみたいだけど…誰としてたの?あっこの前の人?ねぇねぇ私あの人の事で知りたいことがあるんだけど‼」

「どうかしたの?」

「あの人って男友達だったりする?私あの人に一目惚れしちゃった‼」

「はぁ?私の彼氏よ。友達じゃないわ。それ以上の関係よ。」

「な〜んだ。付き合ってたんだ。まぁそうだとは思ってたけどさ。」


妹はそう言うと私のスマホにめがけて手を出そうとしてきた。


「ちょっ…何すんの!?」

「どんなやり取りしてるのか見せてよ〜私気になるの‼」

「駄目なものは駄目!!貴方はやることあるでしょ!!ちゃんと自分のやることやってきなさい!!」

「は〜い。終わったら見せてくれる?」

「駄目。まぁでもいつかは見せてあげようかな。」


私は妹とそう話しながらも、内心ではスマホのメッセージの事しか考えていなかった。



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