校長決定!

「じゃあ遠慮なく。」


息を吸った。


commandコマンド俺に向けて殺意を持って攻撃するたびに四肢を1つずつちぎれる。最後は命ね。」


「ついに狂ったか?絶好の機会だな。」


俺に切りかかってきた。言ってることわかんないのかな。


「ねぇ、俺の言ったことがわかんない?」


俺は、気づかないうちに威圧していた。

飯を邪魔された挙句、時間をここまで取られて空腹だったから沸点が下がっていたせいで怒って威圧してしまったのだと思う。


「あ?」


攻撃をしようとしてきた男はそのまま転んだ。

左足がちぎれたのだと思う。


「だから言ったじゃん。俺に向けて殺意を放って攻撃するたびに四肢が1つずつちぎれる。聞き分けの悪い子は嫌いだよ。」


「何言ってんだよ!そんなの脅しに決まってんだろ!」


「事実、今お前の左足がちぎれた。直すこともできなくはないが、痛みが伴う。さて、どうする?」


「わかった、わかったから、おとなしくするから直してくれ、このままじゃ冒険者業ができなくなっちまう。」


絶対仕掛けてくる気がする。

こういうのって長くダラダラ、自分が負けると分かっているはずなのに仕掛けてくるんだよな。

ホント相手にしてる奴は飽きないのかな?


「いいよ、直してあげる。」


「オラァ!!お前は何も学んでないのが敗因だな。」


「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」


今理解した。

こいつらは、馬鹿だから攻撃を繰り返すんだ。


「なぁ。お前学ばねぇな。少しは考えろよ。」


「うわぁ。」


剣を落とした。

あの大剣は片手じゃ支えきれないみたいだな。

今度は右手、利き手っぽいけど大丈夫かな。


「なんでだよ。魔力は消えてたじゃないか。」


「それについては企業秘密ってことで。あぁ、そうだった回復魔法で手足くっつけなきゃね。」


「回復魔法じゃくっつけられないのは常識だろ。嘘つきやがって。」


「嘘じゃないよ。上級回復魔法ならいけるよ。」


「上級なんて使えるやついるわけ。いだっっっ。」


「ほら出来たでしょ。」


「あれ?痛すぎて気絶した?」


「勝者、リント・カサエ!」


やっぱ桜華は冷静で優秀だな。

他のギルド員は、少しパニックになってるな。


「あーあ。お金返してもらってない。ねぇ、そこの職員さん。」


「な、なんでしょう。」


「こいつにこの闘技場代つけといて。」


「了解いたしました。」


まぁ、自分の力がこっちでも使えるかっていう実験いつかしたかったし。

よしとするか。


「帰って飯食うぞ。」


「わかりました。リント様。」


ー ー ー ー ー


「起きてください、リント様。」


「あー。もう少し。」


「今日は学園に行かなきゃ行かなきゃですよ。」


「わかったよ。」


こっちでは万が一、尾行が付いててもいいように桜華には宿でも敬語を使わせている。


「朝飯いらないから、俺が着替えてる間に準備しといて。」


「了解しました。」


普段ならこんなメイドみたいな事しないのに。

少し気持ち悪いな。

百科、マップの準備しておいて。

学園までで。


〈了解しました。〉


やっぱ優秀だ。

俺のスキルも。


「桜華ー。終わった?」


「とっくに終わっています。」


今日の俺は正装だ。

さすがにいつもの服で行くには気が引けるし。


「じゃあ行くぞ。」


百科、お願いな。


〈お任せください。〉


ー ー ー ー ー


「意外と遠いな。飛んでいかない?」


「めっちゃ目立ちますよ。」


「それは嫌だな。じゃあ屋根の上は?あそこならあまり目立たないよ。」


「はぁ、本当にめんどくさがり屋ですね、リント様は。」


いいじゃん、歩くのでさえも久しぶりなんだから。


ー ー ー ー ー


「やっと着いた。」


「やっとですね。」


屋根の上を歩いてきたがやはり時間がかかった。


「あの門番に話しかけてみよう。すいません、学園長に用事があってきたのですが。」


「証明書はありますか?」


確かバッジを見せればいいのだよね。


「これでいいですか。」


「す、すいません。急いで呼んできます。」


「いいえ、ここで待ちます。」


「いや、待合室で待っていただいても。」


「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて。」


緊張した。

久しぶりに敬語で話したし。

ここは日本人の礼儀として。


「お邪魔します。」


「お邪魔します。」


学園って学校みたいな校舎だと思ってたけど、思った以上に迫力があるな。

あ、鎧がいっぱいいる。


「こちらが待合室です。お茶をお出しするのでお待ちください。」


「ありがとうございます。」


毒味のために騎士が先に飲む。

そのあとに同じポットで侍女に注いで侍女でも試してみたから、主に回る。


「桜華、先に飲みたくなかったら俺に回して。」


「了解いたしました。」


俺は毒きかないし、桜華もほとんどきかないけどすごく強いのとかはきいちゃうし。

とか思いながら出てきた茶菓子も一緒に食べた。


「うまっ。」


「確かにおいしいですね。」


少し門番と話しながら、待っていると。


「遅くなってすいません。」


「いいえ、こちらこそ急に来てしまいすいません。」


「いえ、この時期はそこまで忙しくないので大丈夫ですよ。」


「ありがとうございます。どのようなご用件で?」


『鑑定』

声に出さずに鑑定を使う。

こいつは大丈夫だ、秩序に反していない。

そう、俺はこっちの要件もあってきたのだ。

秩序を乱す不届き者を特定するために。


「どうかしましたか?」


「いえ、すいません。こちらの要件出来たのですけど。」


亜空間から学園長変更証をとりだす。


「はい、では王城へお越しください。」


ー ー ー ー ー


「ここが王城です。今から玉座の間へ連れていきます。」


高級そうな馬車で連れてこられた。

はじめは吐き気がするらしいけどステータス補正のおかげでなんともない。


「こちらが玉座の間です。」


ギィ


金色のドアが開く。


「王の御前である。」


みんな一斉にひざまずいた。

けれど俺は創造神から言われている。

お前は絶対に、何があってもひざまずくなと。


「跪け、その者よ。」


「すいませんが無理です。」


「なんと無礼な。」


桜華もひざまずいていない。


「よい、おぬしらはひざまずかなくてよい。それよりも余は暇ではないから急いで用を教えてくれ。あと、楽にしていいぞ。」


「では早速ですが、学園長変更証をもらったので読み上げさせていただきます。」


「ではお願いする。」


「明日から、学園長はリントだ。ってぇぇぇぇぇぇぇ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

チートスキル『管理者』の異世界最強無双録 ぽてと @20110330

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ