5、管理者のお仕事

【管理者を偽装する人は世界に山ほどいる。】

視界がクリアになってきた。

「なにこれ、超豪邸じゃない。」

「すごいなぁ。向こうは和風だって。」

すごい豪邸なのだ。

2つの家が繋がっていて一件は現代の技術をフル活用した家。もう一件は和風になっている。

「私ここの部屋がいい。」

「お嬢様そこは全て見回ってから探すのですよ。」

なんかもう親子みたい。

「ナビよろしくな」

と言ったら敷地であろう範囲のマップが出て来た。

やっぱりって思うと思ってた。今この瞬間までは。

マップには小さな建物がいくつか並んでいるとかいうレベルの大きさだ。

それなのに屋敷はこの広さ。

驚きすぎて感情の限度が超えたらしく異音を立てながらクラッシュした。

「ちょっとまって、わかった。よ〜く理解した」

どこぞの大企業のご令嬢でもびっくりする広さだ。

納得できてしまうのが少し心配なっていた。

クラッシュした感情はなかなか戻らないということで自己完結させた。

ー ー ー ー ー

ちなみにこの時の俺は現代の技術を詰め込んである家に住むことにした。

今はメイド、執事隊と住んでいる。

一番奥の部屋は完全に管理者としての仕事場になってしまった。

「こっちに来てまで仕事することになるとはなぁ。」

「なんか言った?琳兎」

「お前は2人だけの時とみんながいる時の態度違いすぎ。」

ちなみに今の組織構成はトップが俺、笠江 琳兎。

それぞれがそれぞれの部隊で働いている。

じゃあ経緯を話さないとな、ちょっと時飛んで990年前くらいに桜華たちは任命したかな。

ー ー ー ー ー

いやぁ。もうなんか、この家すごくすごいんだよね、語彙力なくなる程度には。

ということであの家を見てから10年ごの俺、クソ忙しいです。

管理者の仕事って文明制御から人類の人数把握とか創造神への近況報告とかめんどくさいことばっかなんだよ。

まぁ、はじめの3年ぐらいがなんだかんだ言って一番忙しかったから落ち着いてきてるかな。

ということで、これからトップ任命式やっていきたいと思いますやっていきたいと思います。

ちなみのここには幹部になると思われる人と信用できる人を集めている。

「まず、管理者 笠江 琳兎様。」

ここに来てから下界から拾って来た優秀な孤児は

みんな様付けで呼ぶからなんだかむず痒いんだよね。

「ここからは、間を空けずに一気に読んでいきますので呼ばれた人は返事をし、立ってください。自己紹介も一緒にしていただきます。」

うわぁ、自己紹介とか最悪すぎ、みんな頑張れ。

「メイド部隊長、舞様。」

「はい、始祖人の一人舞だ。よろしく。」

「執事部隊長、セバス様。」

「セバスでございます。私も始祖人の一人です。どうぞお見知り置きを。」

やっぱ、セバスは行儀良いな。

「魔王部隊長、レオ様」

「魔王部隊長、悪魔族のレオだ。足りないとこがあるかもしれないからよろしく。」

真面目冷徹王子様系男子、ちゃんといるんだ

「情報部隊長の理御様」

「情報部隊長の理御だよー。仲良くなろー。」

こいつ口軽やし、めっちゃペラッペラだな。奇跡的になった感じではなさそうだけど。

「下界部隊長、瀬蘭様」

「下界部隊長、始祖人の瀬蘭です。よろしくお願いします。」

あっ。めっちゃ頭いい多重人格の子だ。人格の性格真逆だったんだよね、確か。

「秘密部隊長、ヘル様」

「秘密部隊長、サキュバスのヘルだ。無闇やたらと誘惑はしないので安心してほしい。」

サキュバスって無闇やたらと誘惑するから性奴隷みたいな扱いしか受けなかったんだよね。

コントロールできるように訓練したら、めっちゃ情報収集能力が高いことがわかったんだよね。

馴染むじは時間がかかるけど、いい感じの人選じゃん。

「以上ですが、今部隊長に就任された方と、桜花様、ドーソン家3姉妹様、ジャック様、紅月様、シャオレイ様、ローズ様、は残ってください。」

「はい(りょーかい)(了解です。)」

「今から、我らが主人様琳兎様からのお話があります。静かに聞くように。」

このタイミングでこれ⁈意味わかんないんだけど。

みんな跪くからそういうかんじの雰囲気になっちゃったじゃん。

「琳兎だ。みんな直轄部隊になってくれてありがとう。残ってくれた人は、後で部隊長から説明を受けるからいいとして今から、結構秘密で重要なことを話すから口外しないようにお願いだ。」

「「「了解です」」」

「桜華は、俺専属特殊秘密部隊長になった。これはごく少数しか知らないから、絶対に口外しないように。」

「主人様のご命令とあらば口外するものはここには誰一人としたいないかと。」

「そうだと嬉しいんだが。」

幹部のみんなは知っておいてもらわなきゃいけないけど、バラされてもね。

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