4、音の正体とは!?
【世界最強生物は古竜だと思われてきたが本来は人間だ。】
「まぁ。ありがとな、精霊。これで音の正体をつかめるよ。」
「チッ」
は?こいつ舌打ちした?
今度から精霊様とは呼ばない、精霊とも呼ばない、ただのチビだ。
「ほんとにありがとね。精霊様。」
「ありがとうございます。」
ほんとしかっりしてるわ。うちのセバスチャン。
こんなチビにお礼をするなんて。
ー ー ー ー ー
あー。やっと着いた。
疲れんだよ、車かなんかないのか?
「なんか砂埃が舞ってるね。」
「いやな予感しかしないんだけど。」
「少し気にくわないけど同感よ。」
気に食わないってなんだよ。
さっきからキレたばっかな気がして嫌なんだけど。
「なにあれ、『鑑定』嘘だろ、この世界で最強の種と言われているらしい生物、古竜だ。」
周りを見渡すと血の海ができていた。
「血の海ってこんな感じなのね。」
呆然と立っていた。
多分2秒ほど立った時セバスチャンが一番初めに動き出した。
「危ない‼︎‼︎」
そう言われたその時もう遅かった。
俺は食われていた。
痛いはずなのに感じない。
だんだん血の気が引いていく。
『リント カサエのレベルが1上がりました。』
次のに見た時には、林兎を食らおうとしていた古竜がゆっくり口にくわえていたものを下ろし何かをした、そして地面に這いつくばった。
「おっ、ちゃんと生きてる。」
「死んでない?幽霊かなんか?」
「一応ちゃんと人間だよ。不老不死なだけらしい。」
「らしいってなによ。らしいって。」
「今聞いたことだからわかんないよー。」
《古竜の敵対関係が消失しました。今生存しているメンバーが本当の異世界からの来訪者です。》
「そういえばなんで古竜が頭下げてんの?」
「えっと、確か俺の方が実力は上だってことを示せばこうなるけど、俺は管理者で魔力ダダ漏れにしておくと誰も近づけないから見た目は結構弱く見えるんだよね。レベルが上がって頭の中に浮かんだものを空間に描いてみたらなんか眷属になったらしい。」
「文章長いしよくわからないけど、敵対してないことだけわかった。」
《管理者、リント カサエ様管理者室にお呼び出しです。》
「わかった。こいつらも連れて行っていいか?」
《検討中》
「承認されたらまた呼べ。」
《了解しました。》
ー ー ー ー ー 5分後
《承認されました。しかし契約が必要です。項目を読み上げます。
1、琳兎と敵対しない。
2、琳兎の仕事を手伝う。
3、眷属の契約を結ぶ
以上です。
質問などはありますか?》
「眷属ってなにかしら。」
「オウカ、強く思えば伝わるから口に出さなくても大丈夫だ。」
「先に言ってくださる?」
《眷属とは、琳兎様の命令は絶対ではないけれど緊急時には隷属と同様命令を絶対に聞かなければなりません。そして不老不死になり、魔力量が上がります。》
「わかったわ。いいわよりんと、連れてって。」
「お嬢は私がお世話しなければなりません。私も連れてっていただけますか。」
「いいよ。条件が飲めるなら。」
「ありがとうございます。」
「いいよ。元から連れていくつもりだったし。管理者、すぐに連れてっていいよ。野宿で疲れたから。」
《了解しました。》
一瞬視界が真っ暗になった。
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