「あるべきところにないものだから」という言葉は違和感を表しており、「あるべきところにある」状態のことを格好良いと言うのだと思います。

──『あるべきところにないものだから』──

☆☆☆


 2024年3月8日(金)。21時48分。


 マクロン大統領が鳥山明さんの追悼のツイートを見て考えていたことが全て吹き飛んだ。やっぱりNHKnews7のトップニュースは鳥山明さんの訃報のニュースだったと思ってしまう。


 鳥山明さんについて何か知っているわけでも何でもなくて、ドラゴンボールを全巻読んだということでもない。ただ、死ぬ間際まで現役でいたことは本物の作家だったのだと思う。年老いてくると、過去の名声をいいことに、創作活動などしなくなり、後継を育てるとかなんとか言って、自分では一切仕事をしなくなる年配の方のなんと多いことか。


 そういう人は嫌いです。あんまり言ってはいけないだろうけれども、「高橋由美子は俺が育てた」とか言っていた人がツイッターを席巻していた時代があったけれど、じゃあ貴方は何か国民的な何かを創ったのですか。そんなに大仰なことが言えるのならば今から創作して、生みの苦しみを味わってみたらどうですか。外野から良いことを言っていても何も響きませんよと。


 もう故人なのであまり言わないほうがいいと思うけれども。


 生前はそんなことを考えながら、大学生活を送っていました。


 曲がってるね。


 こんにちは。井上和音です。


 チコちゃんに叱られるで「あるべきところにないものだから」という解答が出てきて、綾波レイ辺りが言いそうな言葉だなと思いました。


 「あるべきところにないものだから。


 井上くんはなんで統合失調症になったのか。


 井上くんは頑張っていたけれど、誰も認めてくれなかった。


 お金も、なかった。


 だから障害年金を与えて、フルタイムで働かせないように世界に呼びかけて。時間を余らせて貯金が済んだら何をするのか、実験させてみた。


 そしたら、予想通り勉強を始めた。


 この世のことを、知ろうと藻掻き始めた。


 TOEIC、頑張ってね。


 天啓があったらしいけれど、それも味方に頑張ってね。


 TOEICで高得点を取るのが目標ではなくて、やりきったと心の底から言えることが目標だから。


 HSK3級は落ちたけれど、成功だったよ。


 あと2点だった。あの努力は間違っては、いなかった。


 英語、頑張ってね」

☆☆☆


 多分綾波さんってこんな優しい感じでは無かった気がするのですけれども。


 なんで英語を勉強しているのだろうと疑問が湧いてくるし、なんか神さまも「TOEICはやり切れ」みたいな感じを出してきてくれた。言っては何だけれど、会場が公共交通機関で行きやすい場所になぜか設定されていた。


 「英語ですよ井上さん。


 『あるべきところにないものだから』の意味分かりますか。一言で言えば『違和感』なのですよ。現代社会において違和感のある状況、見えますか。例えば大統領選挙がもうトランプvs.バイデンで決定しているところとか。何で若い人が立候補しないか不思議ですよね。そうです。井上さんが次期大統領になるために、後継者を作らないようにして老齢同士の大統領選挙となる筋書き通りの世界になっているのです。え? 井上さんはアメリカ国籍を持っていないから無理だ? 何を言っているのですか。『日本はアメリカ合衆国の51番目の州だ』って安保条約への皮肉が聞かれることが多いですが、井上さんの場合は『USAはJapanの48番目の都道府県だ』に歴史を変えるつもりなのでしょう。だから英語をやれって言っているのです」


 というテコンダー朴の安倍野あべのさんが「私は世界を統べる王となる。まず第一歩目は朝鮮半島からだ」と言うクレイジーな安倍野さんも真っ青の、アメリカを48番目の都道府県にしようとする案。どうでしょうか。せめてハワイだけでもとか言ったらRemember Pearl Harbor Againと言われてもおかしくないと思いますよ。


 「何を言っているのですか。武力ではなくて英語によるnagotiateによって平和的にJapanの一部にしていくのでしょう」


 とかわけのわかんないことを思い付いてしまう。


 意味が分からない時は、意味が分からない行動を取ってしまう時が多い。発達障害の人でやることが多すぎたときに、いきなり踊りだしたり、ドジョウ掬いのダンスをひたすら踊ってしまうあの現象に似ている。貼り回れこいぬ! でよくある、あの感じ。


 「じゃあもう同じだねってなりゃいいじゃん」と歌いながら拳を突き上げて踊り続ける。じゃあもう同じだねってなりゃいいじゃんって感じだよ。もう。


 明日は熊本県知事選挙の期日前投票に行こうと思います。これはまあどうでもいいか。


 「あるべきところにないものだから」をもうちょっと掘り下げると、「あるべきところにある」状態のことを「格好良い」と定義しています。例えば成人式の晴着とか。男女問わずに。最近は大学生の卒業式なのか、はかま姿の女性を電車の中でよく見ますが、すごく格好良いです。格好が良いのですね。「似合っている」「場に合っている」という言葉も同じ状態を的確に表している言葉なのかなと思います。「空気に合っている」「絵になる」など、類語がたくさんありますが、それら全てを一言で言えば「格好良い」となるのだと思います。だって「格好」が「良い」で「格好良い」だもの。当たり前ですね。イケメンとか可愛いとかではなくて、その場の雰囲気に合っているかどうか。男女共々関係なく、その場の雰囲気に合っていれば老若男女問わずに「格好良いな」と見惚みとれてしまいます。


 卒業生のみなさんおめでとうございます。(?)


 自分も格好の良い大人を目指して頑張って生きていこうかと思います。「あるべきところにないものだから、あるべきところにあらせてみただけ」そんな神さまの言葉があるのかないのか。とりあえずやるべきことが決まっているのでやってみるだけやってみようかと思います。

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