【国際情勢】「米国とロシアが仲良くすればいいんじゃね?」(名推理)と未来のトランプ大統領が言ったら、第三次世界大戦が始まるかもしれません。

──『Limited Genius. (条件付きの天才たち)』──

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 タイトルと冒頭言から書いています。

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 2024年2月13日(火)。21時14分。


 こんにちは。井上和音です。


 タイトルと冒頭言から書いていますが国際情勢に詳しいわけでもなんでもありません。野蛮な主張をするつもりもありません。陰謀論とか未来予測とかそういうのは面白おかしく読んで頂ければ幸いです。


 昼間は「シークライファーは短い限定公開のほうが良かった!」「野郎……。タブー中のタブーに触れやがった(本部以蔵)」みたいなくだらないことを考えていたりしました。くだらなくはないですが。そのうち話題にしましょう。


 法律に詳しいわけでもなんでもありません。


 歴史矛盾マイスターさんがまた出てきたりしています。


 アメリカの大統領選挙ってどうなると思いますか。民主党はバイデン候補、共和党はトランプ候補でもう決まりでしょうか。それで、今のところのアメリカの世論調査では「バイデン大統領は大統領に相応しくない」が80%を超えています。おじいちゃんだもんね。というか、大統領選挙はおじいちゃん同士の戦いになりそうです。


 それで、圧倒的な差を以ってドナルド・トランプ氏が大統領になるでしょう。


 トランプ氏はロシアと仲良くやっていく姿勢を見せています。CIAの情報よりもプーチン大統領の発言のほうを信じたりする、なかなかのプーチン大統領よりの人間性を見せています。


 選挙の公約で、「ロシアにNATOへ攻撃を仕掛けさせるよう誘導する」みたいなことを言ってホワイトハウスから緊急の声明が発表されるなど、何かとお騒がせなトランプさん。


 そもそもが何でトランプかバイデンかの二択しか無いんだよ。ホワイトハウスは老人ホームじゃないんだよ。共和党でトランプ氏が圧倒的に勝っているのは世論の動きとして仕方がないのですが、民主党の内部の声から「バイデンさん。若手にここは譲りましょう」と言える人がなぜいないのでしょうか。


 次の大統領選挙も出る気満々ですよ、ジョー・バイデンさん。


 歴史矛盾マイスターさん。なんで民主党議員から大統領選挙に立候補しようとする若手議員が出てくれないのでしょうか。


 「こんにちは。歴史矛盾マイスターです。井上さんはアメリカの選挙制度に詳しいのですね。え? 全然わからない? ですよね。合衆国憲法も何も知りませんし。最近ようやく日本の憲法について勉強を始めたとか。だから民主党議員からバイデンさんに代わる若い人が立候補に上がらない理由が、仕組みの段階から分からないのですね。というわけで私を、歴史矛盾マイスターを呼んだのですね。貴方が分からないのならば私も分かりません。何でもかんでも私のせいにしないでくださいね」


 なんでトランプ氏が大統領になると困るかは、タイトルにも書いた通り、「USAとロシアが協定なり肩を組めば、世界の争いは無くなるんじゃね」みたいな発想をトランプ氏が持っていそうな気がするから危うい気持ちしか起きないのですね。


 トランプ氏が大統領になったら、まずウクライナには支援をしないでしょう。交渉の席に入ると思われます。そこで「東部4州をロシアに譲って停戦にしようではないか」とアメリカの仲裁でウクライナ侵攻が終わりを告げるかと思われます。


 それではウクライナの人々は猛反発するでしょう。しかし、頼っていたアメリカがトランプになっています。少ない軍事支援でゲリラ戦を繰り広げるしか方法は無くなるでしょう。


 東アジアを見てますと、ロシアの後ろ盾を持っている北朝鮮に対しても、トランプ陣営は歩み寄りを進めるでしょう。「正恩ジョンウン。これからは仲良く行こうぜ。俺はロシアとの関係も良好にした男だ。お前らにも悪いようにはさせないよ」みたいな感じで近付くでしょう。2018年の米朝首脳会談でそれが実現しています。


 そもそもの、「そもそも、ロシアとアメリカが仲良く軍事協定でも結べば圧倒的な勢力になって平和な世界になるんじゃね。資源が多い国を仲間にしようか。中国チャイニーズ。お前も仲間だ。仲良く行こうぜ習近平!」みたいな感じで、かつての中国とロシアの関係にアメリカが加わるというシチュエーションは、誰もが予想していなかった協定関係へと繋がるでしょう。


 こうなると勢いづいて来るのが旧東側です。もう死語のようなこの枠組みは、アメリカさえ東側に近付いてくれればもう怖いものなしです。トランプUSAとロシアと中国が仲良くなったら、恐らく北朝鮮は朝鮮休戦協定を破って韓国へ進軍してくる可能性は全く否定できません。


 「NATOとロシアを戦わせる」と発言していることが本当に起こってしまうと、今の段階ではウクライナで止まっていたロシアの進軍が西へ西へと広がっていくでしょう。「だってアメリカの後ろ盾が無いんだもん。これ以上のチャンスはもうないよ」ということで、プーチン氏が死ぬぎりぎりまで侵攻が広がっていく可能性があります。


 台湾はどうなるでしょうか。中国が軍事的に介入するとは思えませんが、アメリカの後ろ盾を失ってしまうと、「台湾は中国の一部という主張はこれまで通り変わりません」という主張をアメリカが認めてしまう可能性があります。トランプ氏ならば習近平氏の機嫌を取るために「台湾は中国の一部だ!」と言い始めてもおかしくありません。


 東アジアの二か所で軍事、ないしは内政干渉。東ヨーロッパではロシアの進軍。今、まさに起こっている中東ではイスラエルのパレスチナへの軍事行動。こういうのが一斉に起こった瞬間をなんと言うかは「第三次世界大戦が始まった」と断言するしかないでしょう。


 トランプが全部悪いのか、原因はトランプ氏だけなのかと言われたらそうでもありません。今、まさに起こっていることとして「国際連合には戦争を止める機能が全くない」ということを世界中が認識してしまったことが、もう既に起こっています。


 国際連合への不信感。


 国連機関の一つ、パレスチナへの援助を目的としたUNRWAの地下にイスラム軍事組織ハマスの拠点が見つかってしまいました。ええっ? 国連機関がハマスに肩入れしていたのかい!? という報道がありましたが、本当でしたね。UNRWAは撤退した空き家の跡地にハマスが軍事拠点を作ったのだろうと、私たちは関与していませんよと主張していますが、アメリカに続いて日本もUNRWAへの資金提供は凍結してしまいました。


 何も決められない、止められない国連機関に変わって、「新しい枠組みを創ろうぜ! プーチン! 近平! 米国おれたちと一緒に世界警察を創らないか! 俺が大統領のときに創ってしまえば世界は平和になれるんだ!」と、トランプ氏が言い始めても絵空事ではないように思われます。だって国連機能して無いんだもの。国連軍の大半は米軍からの派遣ですが、新しい枠組みが出来たのならば、国連軍も衰退して三国同盟のような形で新しい世界の秩序を創り出すことでしょう。めでたしめでたし。


 めでたくねえよ。日本はどうなるんだ。自由で開かれたインド太平洋の枠組みはどうなるんだと言いたくなりますが、考えてみれば「自由貿易を広めましょう」というのは、自国に資源が乏しい国にとっての都合が良すぎる話なだけではあります。日本なんて技術が優れていようが、資源がないのでアメリカやオーストラリアが自国優先主義に走って、IMF(これも国連の機関なのですけれど)の協定関税を取っ払って、割高な関税を掛けるだけで日本の経済は地の底に陥ります。技術立国ドイツも同じく。台湾の半導体など、技術だけでは何もできなくて沈没していきます。「台湾、よく頑張った偉い偉い。じゃあその技術を頂いていくわ。だって台湾は中国の一部だから」と実った果実だけを持っていく可能性だって大いにあるでしょう。技術を高めただけでは資源は輸入に頼るという根源的な問題は解決されずに、持っている国が勝つようになってしまいます。


 ランドパワーの強い国々が、技術力を強奪していく世界にはなるのかならないのか。そこには法律の問題が絡んできます。


 法律。国際法。こいつらのおかげで戦争は起きないんじゃないのと思っていたら大きな間違いです。法律の問題点は、問題が起こった後に裁判を行うところです。つまり戦争が終わった後に勝った国が裁判を行って、死刑か何か量刑を決めるわけです。今だってプーチン大統領はウクライナ侵攻を続けていますが、普通に生きていてウクライナへの圧力は高まるばかりです。法では戦争を未然に防ぐ力が無いことが今回のウクライナ侵攻で明白になっています。


 イスラエルのネタニヤフ首相も、パレスチナへの無差別攻撃を続けていますが、法により裁かれたという話は聞きません。法で裁判に掛けられるのは負けたハマスの方であり、勝ったイスラエル側のネタニヤフ首相は法で裁かれる対象となるのか否かすら分かりません。2万人近いパレスチナ人を殺しながら、ユダヤの間では英雄になるのかもしれません。法に戦争を止める力が無いことは明白であることが分かってしまいます。


 「国境線が無くなれば真の平和が訪れる」という恐怖政治真っ青の言葉がありますが、アメリカでトランプ氏が大統領になったとしたら、国境線のなるべく少ない世界への新しい秩序、正義の枠組み。正しさへのベクトルが変わっていく可能性もあります。「多様性認めるけれど我が国で」みたいな世界になるのでしょうか。


 書いていて、勉強が足りないなあと感じているので、もっと勉強して世界の未来を見据えられるような自分になりたいなと思いました。

 

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