【☆】発達障害が常人の扉を開いたよ

──『扉の鍵を探すのに29年も掛かりました』──

☆☆☆


 2024年2月2日(金)。21時37分。明日は節分。


 こんにちは。井上和音です。


 人間が人間らしい生活を送るには。ではなく、私という人間が人間らしい生活を送るにはどうしても合理的配慮というものが必要らしいと分かってきました。


 どうにも。こうにも。


 仕事中にピアノの音楽を聞くというのは邪道だと思います。しかしながら、ノイズキャンセリングイヤホンでピアノの音だけで周りの音を遮断すると、驚くほど集中することができます。


 は、何度も書いてきた。


 おけに例えてみましょうか。よく栄養バランスの重要性について桶で例えることは多いと思います。他にも発達障害の特性も桶で例えられることが多いですね。


 桶に例えてみると、竿の長さがばらばらな桶にどばどばと疲労感が溜まっていきます。本来ならば頑張れる疲労感の量でも、桶から零れ落ちていき、我慢が出来なくなってしまいます。こういうときに現実世界ではコーヒーを飲んだりしてなんとか耐えようと頑張りますが、非常に疲労感を感じてしまいます。


 ノイズキャンセリングイヤホンでピアノの音楽を流しているとどういう状態になるかと言うと、竿の長さがばらばらな桶全体を包み込む、巨大なコップが桶の周りに出来上がります。周りからの余計な刺激を全てシャットダウンしてくれる感じです。桶の能力値は変わりませんが、竿の隙間からどばどばと溢れてくる疲労感──ないしは「疲労があるよ!」という脳からの嘘のメッセージ──を、ノイズキャンセリングイヤホンはコップの役割を果たしてくれて、脳からの嘘の疲労感センサーを途絶えさせることに成功します。全く分かりにくく、的確でもない例えかもしれません。


 とりあえず、嘘の疲労感を感じなくなります。これってHSPというより発達障害なのではと思いますが、医者ではないので断定は出来ません。


 多分、ノイズキャンセリングイヤホンをしているうちは、倒れて医務室に行くこともないと思われます。眠気も何もありませんから。コンサータを飲んだとき以来の大発明。大革命。ようやく、普通の人間になれたような気がしました。


 これが普通の人間の感覚なのでしょうね。「仕事中は集中して当然じゃん」というエリートさんたちの謎の発言が私を苦しめていましたが、分かりましたよその気持ちが。ノイズキャンセリングイヤホンでピアノを聞いている間は分かりました。


 ところで、このコップ。家に帰ったら別にノイズキャンセリングイヤホンをしているわけではないので、高さがばらばらな桶から巨大なコップに注がれた疲労感はそのまま流れ落ちていきます。要は家に帰ってきたときにどっと疲れがやって来るわけです。


 と、思いきや。案外疲れてはいません。いや、疲れてはいるのだけども、私の脳の能力はもうちょっと疲れても大丈夫なようです。ただ、発達障害特有のアイデアがポンポン浮かぶという状態は無くなります。ただ、目の前にあるものをただやるだけ。ユーモアも何も無し。疲労感が緊張感を作ってくれるみたいです。


 ここまで読んでみて分かったと思いますが、私はどう考えてみても常人ではありません。色々な補助があってようやく普通の人と同じように働いたり、勉強が出来たりするようです。なんだ。面接試験で通らなかったのは私が常人ではないことを見抜かれていたのでしょうね。


 常人と普通と一般とは使い分けています。常人は常に同じ感じで能力を発揮できる人間のことを指します。そうそういません。別に常人においてレベルの違いがあれど、その人が常人であること自体に大きな評価点を与えてくれる面接官もいるかと思います。


 私の場合はコンサータとノイズキャンセリングイヤホンでようやく常人になれます。これは主張すべき点なのかなと思います。


 大量の疲れが襲ってきているのか、幻聴が聞こえてきます。ヤバいのが、ノイズキャンセリングイヤホンでピアノの音を聞いている時に電話の鳴る音が幻聴として聞こえてくる例です。私は電話を取ってはいけない立場にいるのでノイズキャンセリングイヤホンを付けてもいい状態なのですが、電話の音が聞こえてないと「やってはいけないことをやっているんだよ」という気持ちからか、不安の気持ちからか、ピアノの音に混じって不意に電話の鳴り響く音が聞こえてきたりします。これって統合失調症なのでしょうか。


 私の脳みそはぶっ壊れてますね。良い意味、悪い意味。いや、悪い意味だ。対策しないと普通の脳ではないので、自分を客観的に見たら可哀想な分類に入るのかなと思いました。


 生まれた時からぶっ壊れ。統合失調症でぶっ壊れ。コンサータでぶっ壊れ。熊本高校に入ったあたりから少しずつぶっ壊れていった気がします。


 もう齢30よ。もうすぐよ。子どもとか出来るわけがない気がします。


 まだ資格試験とかやっているのですが、HSK3級のレポートが返って来ましたね。


 あれよ。得点分布を見ましたが、上位20%以上のラインが187点って何なのですか。合格点180点以上ですよ。なになに、8割以上の人間が合格しているってこと? 180点を取ればいいのに世界のHSK3級受験者は一体何を目指しているのさ。300点だろうが180点だろうが変わらない「合格」のはずでは。なに。そんなに簡単HSK。3級で250点を超えるくらいの力量を持っているなら4級受けろよ馬鹿と言いたくなりました。


 世界の人達頭が良すぎ。自分が馬鹿ではないはずだ。世界が頭が良すぎるんだ。やっと自分は常人になれたんだ。常人の扉を開くことに成功したので、これから先をどう生きていくか……。知らんがなという感じですね。君たちはどう生きるか、みたいな感じですか。それよりお前はどう生きんだよ。俺は資格試験の勉強を黙々と……。笑。今は英熟語のキクタンと適当にKindleを読んでいこうかと思います。Kindleの出費が8万超えているから地味にヤバい。もっと私にお金を恵んでくださいな。Kindleに使うことは約束しますから。基金でも創るか。笑。わらって打ってわらって出てきました。リスニングの意味の听力ですが、日本語では听力わらりょくらしいです。なんやねん听力て。笑。

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