第75話 タケルのレベルアップ

スイートとの護衛契約は1万デンで取り決めたけどスイートが狩った魔物はスイートの物だとも取り決めました。


毎日収穫ダンジョンに通っていたら3日目の午前中でレベルが10に上がって麦畑が一挙に1,000m×1,000mになっていました。それでも僕は【収穫カッター】で一瞬で収穫出来るので楽です。

但し、潜んで居る魔物の数も強さも上がって、ホーンウルフも出没するようになりました。こいつはラビットやラットなどとは比べ物にならないほど強いし収穫カッターの魔力の刃を避けるのも上手く生き残りがぼくを襲ってきます。

防御結界のおかげで怪我はしませんが、うざったいので、スイートに対処してもらいます。

ウルフの肉も結構高値で売却できるのでスイートの稼ぎも増えてホクホク顔です。

スイートも風呂付宿に泊まれるようになりました。

僕も1日で1,500万デン稼げるようになっています。


どうしてそんなに稼げるのかとギルドに訊かれてパーテイーを組むことで護衛して貰えるし、レベルが上がったので収穫出来る畑が広くなったこと、1時間でリポップすることなどの情報を提供しました。但しスイートは【収穫カッター】スキルが無いので鎌や剣で切って収穫しなければ駄目なことも伝えました。


その翌日からパーテイーを組んだ人たちがダンジョンに入るようになりました。

8人までパーテイーを組めるようです。


でも手作業で収穫しなければいけないので僕の稼ぎには遠くおよばないようです。

なので【ウインドウスラッシュ】を使える魔法使いが冒険者から収穫者パーテイーに鞍替えして、この街の小麦の収穫量が劇的に増加して、この街で飢えに苦しむ人たちが少なくなったそうですが、まだ価格は高いです。

ギルド同士の情報共有によって他の町でもこの街のやり方が普通になって小麦の価格も大分引き下げられていきました。

おかげで、パンやパスタの値段が下がって庶民は大助かりです。

僕の冒険者レベルが50に上がり、収穫者レベルも50になった時にひさしぶりに天ちゃんの声を聞きました。


『レベルが規定に達したので、タケルさんには個人所有の【収穫ダンジョンがプレゼントされます。このダンジョンにはタケルさんとパーテイーを組んでいる人のみが入場出来ます。階層は10階層有って、全層クリアした場合は特別なプレゼントが用意されているのでがんばってね。マイダーリン』


何やらおかしな言葉が聞こえたような気がしますが、気にしないで明日から僕専用の収穫ダンジョンに入ることにします。


一応ギルドには報告しておきました。

ギルドではどんな収穫物なのかと期待されました。

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