第69話 新大陸発見の旅の準備始めます

私は王都に来ています。国王様に新大陸発見の旅の構想をお話して、もしも発見出来た時の対処方法などを決めておきたかったのです。そこに先住民が居た場合、武力では無く話し合いで交流に持ち込めればいいかなと思っています。

間違っても武力で占領、植民地化などはしたくありません。



今のは相手が自分達より劣っている前提の話です。相手が私達より進んだ文化科学を持っていた場合の事を考えていませんでした。

でも、相手が優れていようが劣っていようが対等な関係を築きたいものです。

相手が劣っている、と思った時点で自分の心が思い上がった、大それた勘違い人間なのですよね。

といういう訳で国王様とのお話し合いでは対等な関係で交流出来るように努めようということになりました。


本当にこことは別の大陸や島国が有るかどうかも判らないのに……笑っちゃいますよね。


とにかく、国王様に新大陸発見の旅に出ることを伝えて宇宙船の研究に加わる許可を戴けたので精一杯頑張って貢献したいと思います。

その件は、ハミサム村の研究所所長に伝えられています。


宇宙船の外側の材質の金属が未知の物らしく、同じ物を再現出来ずにいました。

軽くて熱に強く、頑丈な性質であれば、その金属に拘らずとも他の材質でも、大気圏内を飛行するだけの飛行船ならば問題ないはずです。

そこで私は樹木の1種であるバレッサの木に目を付けました。

その木はバルサ材のように軽くその上にゴムニの木の樹液とメタルスライムのスライムゼリーを高熱で混合させた液を塗ると気密性に富んだ外壁が出来ます。そこに耐熱、耐衝撃の付与魔法を掛けると未知の金属同様の性質を得られました。それで外壁を作って内部にエンジンやら、各種飛行に必要なカラクリを納めて試作機1号が完成しました。

国王様との約束で、この試作機は私が購入することになっています。

私の作業の一部始終を研究所職員の方々が目撃していたはずなので、第2号機以降は研究所の皆様だけでも作れるはずです。

取り敢えず私は試験飛行に出ました。


宇宙船のコントロールはコンピュータのプログラムみたいなものと魔法を組み合わせた様なプログラムで動いていたので、私は全て魔法に置き換えて、私だけしか動かせないシステムに置き換えています。

 外観も白1色にして、魔法で雲が飛んでいるかのように見えるようにしています。必要な時には大迷宮王国のマークが見えるようにもしています。国を代表して事に当たる許可は得ています。


 私は内部の作りも宇宙船とは大幅に変更しています。

高級ホテルのスイートルームの様な内装です。

何しろ、私だけのプライベート飛行船ですから。遠慮しませんよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る