第15話 王都への道
商業ギルドでベルトさんと私のお世話をして下さるベテイさんとライリンさんと挨拶を交わして私が謁見の時に着る服と、夜のパーテイーで着るドレスを決めます。パーテイーでは2着のドレスを着替えるそうです。
「ユイ様、ユイ様のご自身のドレスはとってもお綺麗
です。私らは見たこともない立派な布地で艶のある生地
ですがフアースト迷宮のアーテイフアクトなのでしょうか?」
「そう……ですね。今後2度と手に入らない貴重品と言え
ますね」
「まさに仙女様がお召しになるのに相応しいお召し物ですわ」
ということで、私の私物のドレスと、王宮支給のドレスと着替える、お色直しをする事になりました。
「有難う御座います。それじゃあ打ち合わせ通りにお願い致し
ます」
「「了解いたしました」」
ベテイさんとライリンさんが合意してくれました。
さあ、王都へ出発進行です。馬車の中には私とお世話係の
女性お2人だけです。御者さんは元王国騎士をなさっていた
お歳を召した男性で、左脇に剣を準備しています。
ベルトさんは馬車の横に馬で付き添っています。
馬車の前後には護衛の騎士様が2人ずつ付いていてくれて
います。魔物も盗賊も普通にいる世界なのだと実感させられ
ます。
馬車の乗り心地は予想通り、最悪です。クッションを敷いても
揺れと小刻みな振動で酔ってしまいそうです。
お尻も痛くなってきたので、ベルトさんに断って馬車を、
魔法で浮かせました。馬車を引いてる2頭のお馬さんは
急に軽くなってビックリしています。(予想ですけど)
ベテイさんとライリンさんは楽になったと喜んでくれて
います。
最初の野営の時間です。
馬車が軽くなったせいで、予定より早く予定していた宿泊地点を通り過ぎてしまったため、
予定していた宿場町と宿場町との中間地点で野営する事になりました。
ごめんなさい。
私はお詫びに私の自宅を取り出して泊まって頂く事にしました。
皆さん初めは驚いたり、呆れたりしましたが、「ユイ様だから」と言って、諦めて下さいました。
道外れに大きな広場があったので、そこにマイホームを設置しました。
お馬さんを放しておけるように、結界を張っておきます。私が作った牧草地なので、勝手にお食事出来るでしょう。お馬さんのお手入れと飲み水用に井戸も用意して有ります。騎士様や御者さんがお馬さんのお手入れをしている間にお風呂の準備をしておきます。
ベティさんとライリンさんには
夕食のお手伝いをお願いします。
皆さんお馬さんのお手入れが済んだので、家の中に入って頂いて夕食にしました。男性方には
がっつり系がいいかなと思って
カツ丼にしました。お代わりも出来ますよ。
女性人には、親子丼、サラダ付きです。
どちらにもお味噌汁が付いています。
夕食はどちらも大好評でした。
お風呂は男性用、女性用とも余裕で10人れる大きさに改造しておきました。
掃除は私が清掃魔法でするのでそのままにしておいてと言ったのですが、男性用はベルトさんが清掃しておいてくれました。
寝室の部屋割りは2階の3部屋を男性陣に使って頂いて女性陣は
1階の2部屋を使ってくれるように言ったのですが1部屋を2人で
使ったようです。
翌朝夜明け前に全員起きたので、朝食を済ませて(私が日本で朝に食べていた、ソーセージを挿んでマヨネーズを掛けているパン)
を出しました。それにステイックタイプのインスタントコーヒーで済ませて、トイレを済ませて家を収納。
出発しました。
途中でオーク3頭と遭遇しましたが騎士様達の活躍でササっと片付きました。
2泊目は宿場町に早めに到着したので宿を決め、私は女性陣と
町でお買い物です。卵が有ったので、買えるだけ買いました。
収納前に生でも食べれるように浄化魔法で殺菌しておきました。
3日目王都に着きました。外壁も大きく高く壁の中の様子が判りません。戦争の時の為なのでしょうか?
王宮近くの高級宿を予約して置いてくださったのでその日は
ゆっくり過ごしました。
召喚日の3日前に到着したのでホッとしています。
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