第14話 王都へ行く準備をします

 召喚日時は今日から30日後。王都はバイバイシテイーから馬車で2泊3日の距離が有ります。

 宮廷魔導士のベルトさんが馬車を仕立てて迎えに来て下さるそうなので、少しは安心です。

 ですのでここ商業ギルドに出発の5日前には来ていないと行けません。謁見の日の2日前までには王都に着いていないといけないので途中アクシデントが有っても大丈夫なように余裕を持って日程を決めると、私は今日から20日後にここに来ていないと駄目みたいです。行く前の諸々の点検をして、忘れ物の無いようにして、OKとなったら直ちに出発するのだそうです。

 何事も、国王陛下をお待たせするわけにはいきません。

私の頭が無事胴体に付いていることを目指して頑張ろう。

オー!

 ドレスはベルトさんが私のお世話係の女性を連れて来て下さるのでその人にお任せするようです。

ですが王妃殿下が私の(日本の)衣服に興味を持っているそうなので出来れば(日本の)普段着やドレスなどあったら着て見せて欲しいとの仰せだそうです。


ドレスは親友の結婚式に出た時のに、安物のアクセサリー(髪飾り、イヤリング、ネックレスの3点セット)でいいと思うけれど、普段着は上下ジャージだと失礼かな?

この前のGパンTシャツとジャンバースニーカーも馬車内で着ていくのに必要よね。

それとオフイス通勤に来ていたスーツとスカート、ハイヒールも用意しておきましょう。ブラウスと替えの下着と化粧品1式結構大荷物になりそうです。

病気前の古い衣類を捨てずに置いてて良かった。


国王陛下へのお土産にフアースト迷宮の果物をとベルトさんからリクエストが有りました。あの時食べたブドウ【シャイングリーン】の味が忘れられないようです。

判りました。それならば、桃や苺、スモモ、チエリー、リンゴなどのフルーツ盛り合わせを台所用品の白いプラスチック製の水切りザルとボウルに盛っていきましょう。プラスチック製品は迷宮産のアーテイフアクトだと

言い張れば通用するかな。思ったより白いプラスチック容器に果物の色味が映えるのでこれはだと思います。


 御妃殿下とかお姫様には未使用の口紅や化粧品を複製して置いてプレゼントしましょう。迷宮産の薬草を使って化粧水とシャンプーを作っておくのもいいわね。

そうそうボデイシャンプーも忘れずにね。

これらは私が毎日使っているから安全効果は確認済みよ。

大きな容器を用意する必要が有るわね。錬金術で作っておきましょう。

 白髪交じりだった50歳から20歳代に若返った私の黒髪もこのシャンプーでツヤツヤ。天使の輪っかも甦っています。

 お顔の肌も若々しくて、シミそばかすはおろか小じわも有りません。


 馬車の旅は初めてなので酔い止めとお尻に敷くクッション

と携帯トイレと携帯シャワーも用意しないといけないわね。

 あっと言う間に20日は過ぎて、バイバイシテイーに行く日になりました。

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