第7話 飛行魔法

 南の森でレベル75になったので今度は西の森に来ています

【全属性魔法】初級を獲得したので、昨日のうちに一通り使えることを確認しておきました。後はちょくちょく使ってレベル上げしたいと思います。

そうそう、剣も素振りしたりタイガーマンテイスを切ったりしたので【剣術】上級になっていました。


何だか色々とレベルアップしているようですがこういうのに疎い

私でも、早過ぎるのではないかと思います。創造神イザカミ様の

ご加護のせいでしょうか?まだお会いしてないんだけれど……。


 西の森は近くは落葉樹、奥に行くに従って針葉樹の森になるようです。

栗の木が有りました木の下にはイガに包まれた栗の実が落ちています

『栗の実収納』と念じたら、イガを残して栗の実だけが収穫出来ました。【収納】スキル便利です。

次はクルミです落ちている分だけ収納しておきました。

柿の木もありました。熟れているものだけ収納すると甘柿と

渋柿と2種類整理されて収納されていました。


ここ西の森は秋の収穫時期みたいですね。

山ブドウも有ったわ。そしてリンゴも、この森最高!!

足元には倒木。キノコのシメジ、なめこ、椎茸、まるで日本の

森みたい。有り難いことです。


途中途中でウルフやゴブリン等を倒しながら針葉樹林の方に

進んで行くと南の森の時の様な広場に出てしまいました。

 でも魔物が出る気配が無いのでここで魔法の訓練をしようと思います。

今日覚えたいのは飛行魔法です。空からこの辺の様子を目で

見てみたいのです。

失敗して、高い所から墜落したら嫌なのでガイちゃんに

補佐して貰おうと思います。

「飛行魔法に必要なのは風の影響を防ぐ結界魔法と位置保持魔法

と推進魔法だよ。最初は思い切りジャンプして高い位置をキープ

してみてね」

ガイちゃんの指導が開始されました。

私は言われた通りにジャンプします。硬い足場をイメージして

高さを維持します。10m上空ですが、もっと高くなりたいので

足場の結界に足の裏から風を噴出させて静かに上昇します。20m

上空に停止しますそこから1週見渡してみますがまだ木々の枝葉が邪魔して良く景色が見えません。あと10m上昇します。

今度は視界を塞ぐ物は有りません。北の方向に円形の壁に囲まれた街が見えます。

「あの街がここから一番近い交易都市バイバイシテイーだよ」

「大きな街ね次の目標はあの街へ行くことにしましょう」


「じゃあ今度は身体を地面と平行になるイメージで倒してみて

体全体を結界の足場にうつ伏せにするのよ

風が強いから流線型のカバー結界を身体に張ってね」

「ちょっと怖いわね。こう?」

私は飛行機の先端とか新幹線の先頭をイメージして結界で身体を包みました。

「そうそう今度は重力魔法で進みたい方向の重力を弱くして足裏

から風を放出してね。空気の摩擦を減らす魔法を飛行中は掛けておいてね」

進みたい方向の摩擦が弱ければ自然にその方向に進むのよ。

スピードを上げたいときは足裏風噴出量を強めに増やせば

加速するわ。降りたいときは位置魔法で徐々に高度を下げていくのよ」

後はこれらの魔法を自由自在に操れるように練習するのよ。

位置魔法は上下左右固定できるように練習あるのみよ」

「うん、分った。練習するわね」


2時間ほど訓練したらほぼ思い通りに飛ぶことが出来る様になりました。


もっと西の奥から何かが飛んできます。

「飛行魔物よ。戦闘準備して」

ガイちゃんは慌てて私の亜空間に逃げ込みました。

鑑定します。


【ビッグマウスリザード】と出ました。

大口トカゲ?ワイバーンとかドラゴンじゃなくて?

それだけ大きい体です。

口を開けました。身体の3分の1が口みたいです。

まさにビッグマウスです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る