第5話 鬼已魔

 ドンドンスライムを倒していくとレベルが10まで上がり

ました。【鑑定スキル】も中級になり。より詳しく

情報が得られるようになりました。新しいスキルは

【収納】が上級になりました。収納容量無制限、時間停止

熟成促進、収納品複製、迷宮外での魔物獣の解体機能

等、随分便利になりました。


 植物も葉レタスに似たものも見つけたので私はレタスと

呼びます。キャベツや白菜も有ればいいなあと思っていると

デッカイ蜻蛉が飛んできました。頭がバレーボール大で大き

な目の上に角が有ります。鑑定スキルでいちいち鑑定と思わ

なくても自動的に敵の情報を知ることが出来ます。

 そのお化け蜻蛉は【鬼已魔おにやんま】レベル30

でした。弱点は頭を胴から切り離すこと。口に横から生えた牙で

噛み付き、肉を齧り採られるので要注意。

頭上から急降下して来るのでこっちもジャンプしてダイレクト

スパイクを打つ。

オニヤンマは脳振盪を起こしたのか羽根が動かなくなって落ちていく。

なんか右腕の力がとても強くなった気がして、ガイちゃんに

訊くと日本で右手だけ使っていたので転移特典で強化成長率が

他の人よりも高いらしい。足も体重が10㎏増えて負荷が掛かった

状態で特訓していたと認定されたみたいなのだそうです。

だから軽々とジャンプ出来たのね。何が幸いするか判りま

せんね(笑)」剣を振るう腕の動きも筋力も別人みたいに

動き、敵を素早く倒せます。15匹のオニヤンマを討伐したら

レベルが60になっていました。

自動的にオニヤンマの魔核も収納されていました。

この魔核は1個5千デンもするそうです。

更に自分の好きなスキルを2個もらえるようなので

【農作業】と【調薬】を獲りました。

森の中には沢山の種類の薬草が沢山生えていたので

家の敷地を畑にして数量の少ない薬草を増やそうと思った

のです。

それを調薬スキルでポーションを作って将来町で売ろうと

計画しています。

ポーションの入れ物のガラス瓶は次のレベルアップで

錬金術を習得して作って複製機能で増やす予定です。

野菜は町に行って種を買って来て畑に植えます。

今日ははこれで帰宅します。明日は畑を作って今日根ごと

採取してきた薬草やレタスを植える予定です。


 1夜開けて今日は畑仕事です。【農作業】を起動させると

鍬や鋤、剣先スコップ、つるはしなどが出てきました。

これもレベルアップしたら、ねこ車とか耕運機とかもっと豪華な

機械や道具が出てきたら嬉しいんだけれど。


 とにかく今は地道に身体を動かして耕します。

レベルのおかげか疲れずに50m×50mの畑が出来上がり

ました。家から近い方を家庭菜園にして遠い方を薬草畑に

しました。今日はまだどちらも1畝ずつしか植えていません。

水やりは植え終わった直後に適度な雨が降って来ました。

 これもスキルの賜物でしょうか?だとしたらスキル様様

です。

 ああ、【農作業】が中級になっていました。

人力で耕したおかげなのでしょう。


次の日畑はどちらも収穫期を迎えていました。

今日のお昼ご飯にはレタスのサラダを食べれそうだ

昨日は森で採ったものを食べてみたが苦みも草臭さも無く

美味しかった。ジャガイモをゆでてポテトサラダと一緒に

美味しく頂きました。


薬草畑の方も根を残して収穫して収納しておきました。

残った根から新しい葉が出て何度も収穫出来たら嬉しいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る