あとがき

【募集要項】

「光」をテーマとして取り扱う作品。

物語・エッセイ・詩、その他ジャンル不問。

28文字を1行とし、一段は21行。

それを二段構成にしたものを1ページとして扱う。

1ページ目の最初の6行は空行で、本文の上限は4ページ。 



 まず、お読みいただきありがとうございます。


 本作は.pdf版とカクヨム版で部分的に展開がことなっておりまして。大筋おおすじの流れは同じですが、前者は三人の少年達が何事もなく屋上から逃げおおせています。後者は教職員達に捕まり、連絡を受けた保護者からしかられています。


 カクヨム版の、しかられ案件と化した方のストーリーが〝現実リアル〟にそくした内容となっております。


 思い出と真摯に向き合いたいと考え、同等の文量で計8通りの案を執筆しつつ、うち一つを採用したのが.pdf版の薄明光はくめいこうでした。

 途中の3案目をうみべひろたさんにお褒めいただいたり、嬉しくなって「タケちゃん」の人に送ってみたらとても喜んでくれたりと暖かな気持ちになった反面、最終稿にて説教パートを丸ごと削るという行為が心の中でしこりのように残り「うーん、美談100%みたいに描写するのも違うんだよな」などと、薄明光の功罪をしみじみと感じました。


 時に、ファイル化した原文をシンプルに2分割すると文字数に差が生じます。(カクヨム準拠)


 1ページ目と2ページ目で2089文字。

 3ページ目と4ページ目で1741文字。


 どうにもおさまりが悪く感じ、2100文字になるように1ページ目の冒頭をほんの少し加筆しながら「なら後篇も、本当ははぶくの嫌だった部分を描写できるかも」と思った結果として、前篇も後篇も同じ文字数になりました。


 良心の呵責だとかそんな綺麗な動機では決してなく「構成をスッキリしたい」「楽しく書きたい」という相も変わらずろくでもねえ理由からの改稿ですが、結果として胸のつかえが取れたような晴れやかな気持ちになったので良しとします。


 筆者と世代の近い方々は懐かしさに浸ってもらったり、0年代以降に生まれた十代や二十代の方々は平成の空気を感じとってもらえると、嬉しいです。


 そして、本文の締めくくりの言葉としてしるしたように今後も多くの〝光〟を探し触れていきながら、僕自身も誰かの思い出に残していただけるような作品の執筆を心掛けます。


(余談)

「なんでの侵入で、ストーリーに都合よく先生達が集まって会議してるの? 実話を盛った?」


 違うんです、1999年って毎月第一と第三の土曜日は『午前中だけ授業あるよ』というシステムなんです、本当です! 第二と第四の土曜日はストレートに休日で、令和の現代は第一だろうが何だろうが土曜日と日曜祝日はお休みですね。


 若かりし頃の筆者は土曜日の授業を受けてから下校、帰宅し昼食をとってからトモやタケちゃんと合流した運びになります。


 また、この雰囲気だとトモフジテツの本名は「テツ」なのかという疑惑が浮上しますが、違います。

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