270 彼と彼女と③
高峰「カミ様は言っていた。魔眼、と」
岸澤「その魔眼で具体的には何が視えるの?」
高峰「前世、今世、来世の自分が右目で見た光景、だ」
岸澤「なんで前世と来世の自分が今の自分とつながるの?」
高峰「前世の自分も来世の自分も、この右目を持っていたからだ」
岸澤「…………」
高峰「この右目をとうして僕は何回も生まれ変わっているらしいんだ」
岸澤「それ、で?」
高峰「僕はどうやら永遠にこの右目と付き合わなくてはならなくてならないらしい」
岸澤「今、消えたとしても、生まれ変わった先で発眼するから?」
高峰「そう」
残り269
〜続く〜
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