271 彼と彼女と②

高峰「右目が痛くて、眼帯しているのは知っているだろう?」

岸澤「うん」

高峰「痛みが収まったから外してみたんだ。そしたらさ、こうなっていた」

高峰は眼帯を外す。

右目の瞳が緑色担っていた。

岸澤「…………」

高峰「自分でも思ったよ。なんでって」

岸澤「…………」

高峰「そして、この右目をとうして、視えるんだ」

岸澤「視える?」

高峰「そう、視えるんだよ」

高峰は一息ついて、言った。

高峰「この右目には前世、今世、そして、来世までの自分が見てきて光景が、だ」

岸澤は一瞬、何を言われたのか分からなかった。


残り270

〜続く〜

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